「防災意識高めて」南港で大阪市消防出初式 訓練披露も
「防災意識高めて」南港で大阪市消防出初式 訓練披露も THEPAGE大阪
防災意識を高めて──。「大阪市消防出初式」が6日、大阪市住之江区南港のアジア太平洋トレードセンター(ATC)で行われ、多くの同市民らが見守る中、消防隊員らが救助訓練の披露や大量のカラー放水などで、防火意識の普及に努めた。
消防車両49台、消防艇4隻、消防ヘリコプター2機
大阪市消防局によると、同式は1949年から1974年のオイルショックを除き、毎年行われてきたという。消防車両49台、消防艇4隻、消防ヘリコプター2機がATC周辺に集結。このほか、大阪府警や自衛隊も駆けつけるなど、約1300人が参加した。 西日本随一の規模を誇る同局の出初式とあって、多くの同市民らも南港へ駆けつけ、見学スペースは早朝から埋め尽くされるほどの注目ぶり。そんな中、多くの職員らがパレードを行うと、小さい子供らから「かっこいい」といった声援や拍手が多く贈られた。 また、木造2階建ての民家から出火したという想定の消火訓練では、オレンジの隊員服に身をまとった特別救助隊員が現場に到着後、あっという間に救助する様子も披露。津波により海で漂流している人を救助する水難救助訓練では、船やヘリを使って、隊員らがきびきびとした動きで救助活動を行っていた。
セイバーミライ登場に多くの子供ら歓喜
そして、最後には消防車や消防艇、ヘリによる一斉放水も行われ、食紅で色づけされた水を空や海に向けると、市民らから大歓声があがっていた。 また、訓練終了後には、子供たちが実際に消防車に乗れるイベントなども実施。同局オリジナルキャラクター「大阪市消防局セイバーミライ」との記念撮影には、長蛇の列ができるほどの人気ぶり。大阪市住之江区から来たという女性(27)は「子供に消防車を見せるチャンスなので来ました。消防士さんのすごさを改めて知った気がします。これからも火事とかに気をつけなと思いました」などと話していた。