北朝鮮「人工衛星」打ち上げ通知、6月4日午前0時までの間-報道
(ブルームバーグ): 27日未明に北朝鮮側から、同日午前0時から6月4日午前0時までの間に「人工衛星」を打ち上げるとの通報が日本政府にあった。首相官邸が公表した。
海上保安庁によれば通報で落下が予想されているのは、北朝鮮の南西側の黄海上とフィリピン・ルソン島東側の太平洋上の合計三つの海域。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外側だ。
通報を受け、ソウルに滞在中の岸田文雄首相は午前1時47分、関係省庁に対し、米国や韓国などと連携し、北朝鮮が発射を行わないよう強く中心を求めるほか、不測の事態に備えて万全の態勢を取るよう指示した。
一方、日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は電話協議を行い、弾道ミサイル技術を使用した発射は衛星打ち上げ目的でも国連安全保障理事会決議違反だとして、北朝鮮に中止を求めていくことを確認した。外務省が協議の結果を発表した。
日本と中国、韓国は2019年以来となる3カ国首脳会談を27日、ソウルで開く。これに先立って行われた26日の日韓首脳会談では、北朝鮮への対応で「日韓、日韓米で一層に連携していく」ことで一致した。
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--取材協力:森 茂生、西前明子.
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Takashi Hirokawa