6月送付「年金振込通知書」の見方!厚生年金「月15万円」の手取り額はいくら?
金融機関等への口座振込で年金をもらう人は、毎年6月に「年金振込通知書」が届きます。 【写真3枚】年金「月15万円」から天引きされる「税金」と「社会保険料」はいくら? では、もらった年金振込通知書はどのように見ればいいのでしょうか。 本記事では、6月に届く年金振込通知書の正しい見方と「厚生年金・国民年金」から天引きされる4つのお金を紹介します。 年金を額面月15万円もらう人の手取り額もシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
6月に届く「年金振込通知書」の正しい見方と天引きされる4つのお金とは
さっそく、6月に届く年金振込通知書の見方を確認しましょう。 年金振込通知書は、6月から翌年4月までに支払われる年金額の詳細を記したものです。年金の額面支給額と、そこから天引きされる税金・社会保険料の明細が記載されています。 また、年金は2か月に1回振り込まれるため、年金振込通知書に記載されている金額は年金2か月分です。 見方としては、「年金支給額」に額面が記載されていて、その下に天引きされる社会保険料と税金の内訳、「控除後振込額」に実際に振り込まれる手取り金額が記されています。 年金から天引きされる社会保険料と税金は以下のとおりです。 ●年金から天引きされる4つのお金 ・介護保険料 ・後期高齢者医療保険料、国民健康保険料 ・所得税額(復興特別所得税含む) ・個人住民税額 年金振込通知書を見ることで、これらのお金がいくら天引きされているのかを確認できます。 ここまでで、年金から天引きされるお金の種類を確認しましたが、税金と社会保険料は実際いくらかかるのでしょうか。 次章でシミュレーションしていきます。
年金「月15万円」の手取りはいくらか
以下の条件で、年金の額面が「月15万円(年間180万円)」の人の手取り額をシミュレーションしてみましょう。 ・東京都練馬区在住の独身70歳 ・65歳から年金受給を開始していて、収入は年金のみ。 ・基礎控除と社会保険料控除のみを適用(生命保険料控除や地震保険控除などはなし) シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●年金月15万円(年180万円)にかかる税金と社会保険料 ・額面:年180万円 ・所得税:年4000円 (180万円ー110万円(公的年金所得控除)ー48万円(基礎控除)ー約15万円(社会保険料控除))×5.105%(所得税率) ・住民税:年1万5000円 (180万円ー110万円(公的年金所得控除)ー43万円(基礎控除)ー約15万円(社会保険料控除))×10%(住民税率)ー2500円(調整控除額)+5000円(均等割額) ・国民健康保険料:年6万4000円 ・介護保険料:年8万6000円 ・手取り:年163万2000円(月13万6000円) 180万円ー4000円(所得税)ー1万5000円(住民税)ー6万4000円(国民健康保険料)ー8万6000円(介護保険料) *各数値計算時の端数処理の関係で計算結果が一部一致していません 額面月15万円から社会保険料と税金が1万4000円天引きされて、実際にもらえる金額は月13万6000円となっています。 また、社会保険料と税金の内訳としては、介護保険料が占める割合がもっとも高いです。 額面年金「月15万円」の人の手取りを確認しましたが、もらえる年金額は現役時代の平均年収などによって異なります。 現役時代の平均年収別に年金の目安受給額をシミュレーションしてみましょう。