明大対東大　力投する東大先発の渡辺（撮影・水谷安孝）

＜東京6大学野球リーグ：明大10－0東大＞◇21日◇第2週第1日◇神宮 　東大・渡辺向輝投手（3年＝海城）が8回まで明大打線を散発4安打無失点に抑える好投を繰り広げた。試合は9回にリリーフが集中打を浴び、大敗した。 【写真】父の元ロッテ渡辺俊介氏 　父で元ロッテの渡辺俊介氏（48）もネット裏で観戦する中で、明大1回戦の先発マウンドへ。東大入学後に取り組むアンダースローで小気味良く投げ、要所での奪三振にはガッツポーズを出す場面もあった。「ストライク先行で勝負できたのが一番大きかったです。先週は直球しか入らない状況になってしまって、全ての変化球でいつでもカウントを整えられる練習をしてきました」と、5安打7失点した早大戦からの1週間を振り返った。 　相手の3番、明大・宗山はドラフト1位候補に挙がる打者。3打席で安打は許さなかった（1死球）。「当たってしまうと、どこまでも飛んでいく怖さがあるので、絶対に打球を上げさせないことだけ気を付けてやっていました」と振り返った。 　この秋は渡辺や慶大・清原正吾内野手（4年＝慶応）らプロ野球選手の子息が、東京6大学リーグで多く躍動している。「どんどん増えてきているイメージがあって。自分は今まで野球エリートのような経歴ではないんですけれども、絶対に比較されてしまうので、負けないように頑張ろうと思います」とさわやかに話していた。【金子真仁】