JO1木全翔也、“応援”がモチベーションに 夢を追う姿に「すごく共感した」『トラペジウム』
乃木坂46一期生の高山一実が、自身の経験などをもとに、アイドルを目指す高校生の姿を描いた小説『トラペジウム』がアニメ映画化され、現在公開されている。同作で、主人公の東ゆうをサポートすることになる、カメラが好きな男子・工藤真司の声優を務めたのが、JO1の木全翔也だ。 【写真】木全翔也の撮り下ろしカット(全11枚) アイドルを目指す少女たちの姿を描いた作品に、共感したという木全。今回のインタビューでは、実際に自身も芸能界で活躍するからこそ感じた真司というキャラクターについてや、作品に深く共感したところ、また自身の夢を追いかけた経験についても話を聞いた。
■映画『トラペジウム』で男子校生・工藤真司の声優を務めた木全翔也 ――今作が初の劇場映画声優挑戦ということで、お話が決まった時はどういうお気持ちでしたか? お話をいただいてから収録までの期間が短く、すぐに収録に行きました。参加して、自分の人生に近いことが書いてある物語だと思いました。 ――演じた真司については、どのような役だと解釈していたんですか? 主人公のゆうをサポートして客観視するポジションなんですけど、それがゆうにとってはありがたくもあり、難しくもあるんじゃないかなと思いました。良き理解者だけど、結局本人ではないから複雑だし、完全に同じものは見れていないキャラクターなんだなという気がしました。だからこそいい部分もあって、ゆうにはない発想もある。夢を目指す本人と、それを見ている友達という熱量の差も感じる役でした。
ただ僕も18歳までは普通の学生だったので、真司の気持ちもわかるんです。今僕は、ゆうが目指していた方の人生を送っているけど、普通に過ごしていたら真司みたいな気持ちになっていると思います。両方経験しているので、どっちもわかる。今回はアイドルが題材ですけど、他の仕事で置き換えることもできるし、夢を追いかけることのリアリティがすごい作品です。 ――原作を読んだ時は、特にどこが刺さりましたか? 原作を読んだ時は、ただただ、ゆうに感情移入していました。自分もオーディションを受けて今の仕事をしてるので、そのために努力したことも思い出しました。芸能界に憧れているけど親には言えなかったし、誰かに相談できることでもないし……やっと相談したのが、JO1のオーディションでした。うまくいかないもどかしさにもリアリティがあふれていて、高山さんもそういう経験をされていたからこそ生まれた作品なのかなと思いました。