【精神科医が教える】絶対にやってはいけない…不安を悪化させるNG行動・ワースト1
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります! ● 不安を増幅してしまう行動 今日は「不安が不安を呼ぶ」という話をしたいと思います。 不安を感じると、その不安を打ち消そうと、なにかしら行動を起こしたくなります。でも、その行動がかえって不安を増幅してしまうことがあるのです。 たとえば、なんらか気になる症状が現れて「大きな病気かもしれない」と不安になると、その不安を解消しようと、症状について自分で調べはじめることがあります。 ところが、ネットで検索するほどに不安をあおる情報が次から次へと見つかり、気づけば不安がさらに増幅してしまった、なんてことはよくある話です。 ● 結果が変わるわけではないのなら…… 試験のあとも、結果が変わるわけではないのに、問題を思い出して答え合わせをしてしまい、かえって不安が膨らむというケースもよくあります。 このように、人は不安になると、不安を打ち消そうとあがきがちです。しかし、その不安はどんなに行動しても結果が変わるわけではないのなら、あまり意味をなさないばかりか、不安を増幅する悪循環に陥ることがあるのです。 ですから、「不安を減らすために行動しているけど、逆に不安が増している」と感じたときには、思い切って行動を制限したほうがいいのです。 ● 余計な行動に制限をかける アテクシ自身も、どうあがいても結果が変わらないのだから「ただ待つしかない」という状況では、無駄にあれこれ行動しないというマイルールを設けています。 余計な行動は不安を増幅するだけなので、あえて何もしないようにしているのです。 こうして余計な行動に制限をかけると、不安は残っていても、それ以上追いかけようがなくなります。 ● 他のことに目を向ける そして、あえて他のことに目を向けるのです。そうすると、自然と意識がそちらに向かうので、不安が徐々に和らいでくる効果を得られます。 不安感が強い人は、結果が変わらない行動を制限してみるのがオススメです。完全に禁止が難しければ、少し回数制限を設けるだけでも、不安の増幅を防げると思います。 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
精神科医 Tomy