夫婦で1回の食事に「1合」ご飯を食べます。その都度ご飯を炊くか、3合まとめて炊いて冷凍するかはどちらが節約になりますか?
家計の見直しで節約したい項目の一つに光熱費があります。ライフスタイルによって取り組むポイントは異なりますが、例えば夫婦で1回の食事に1合のご飯を食べる場合、その都度ご飯を炊くのと3合まとめて炊いて冷凍するのではどちらが電気代の節約になるか疑問に思う方もいるでしょう。 そこで今回は、毎回ご飯を炊く場合とその都度炊く場合の電気代を比較してみました。 冷凍したご飯を解凍する際にかかる電子レンジの電気代も合わせて1ヶ月の電気代をシミュレーションしてみますので、参考にしてください。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器と電子レンジの電気代目安
毎回ご飯を炊く場合と冷凍したご飯を解凍する場合の電気代は、それぞれ以下の通りです。 【炊飯器の電気代目安】 ご飯を炊く場合にかかる電気代は、使用する炊飯器やお住まいの地域によって若干の差はありますが、以下の計算式で算出できます。 ・消費電力量(ワット)÷1000×電気単価 公益社団法人全国家庭電化製品公正取引協議会によると、現在の電気料金の目安単価は31円/キロワットアワー(税込み)です。 3合炊きの炊飯器で1回あたりの炊飯時消費電力量を調べてみたところ、111ワットアワーでした。これを基に1回あたりの電気代を算出してみると以下の通りです。 ・111ワットアワー÷1000×31円=約3.4円 【電子レンジの電気代目安】 電子レンジで冷凍ご飯を解凍する場合の電気代は、電子レンジの消費電力を基に以下の計算式で算出できます。 ・消費電力(ワット)÷1000×使用時間(時間)×電気単価 消費電力が1350ワットの電子レンジを使用していて、1食あたり600ワット(高周波電力)2分間で解凍すると仮定して電気代を算出してみると以下の通りです。 ・1350ワット÷1000×(2/60)×31円=約1.4円
毎回ご飯を炊くのとまとめて炊いて冷凍するのとでは電気代はどちらがお得?
毎回ご飯を炊く場合とまとめて炊いて冷凍する場合に、どちらがお得になるのか気になる方もいるでしょう。 炊飯器の消費電力量は炊飯量や使用メニューによって異なり、1合と3合では消費電力が変動する可能性がありますが、今回は同じ電力量で計算して両者を比較します。夫婦で3回の食事の電気代を計算してみると以下の通りです。 ・その都度ご飯を炊く場合 炊飯器でご飯を炊く場合、1回あたりの電気代は約3.4円です。夫婦で1日1回ご飯を食べると仮定すると、1ヶ月(30日)で約102円かかります。 ・3合まとめて炊いて冷凍する場合 3合まとめて炊いて3回に分けてご飯を食べる場合、炊飯器の電気代は約3.4円ですが、電子レンジの電気代も計算に入れる必要があります。 初回は炊き立てをそのまま食べるとして、2回目以降は毎回一人分ずつのご飯を解凍すると1回の食事で約2.8円、2回分の電気代は約5.6円です。炊飯器の電気代と合わせると約9円になり、夫婦で1日1回ご飯を食べる場合の1ヶ月(30日)の電気代は約90円です。 上記のシミュレーションでは、3合まとめて炊いて冷凍する方が電気代は若干安くなりますが、大きな差はないことが分かりました。実際は使用する炊飯器や電子レンジによって電気代が異なる可能性がありますから、消費電力を基に計算するといいでしょう。 またその都度ご飯を炊く場合は、保温時間によっては電気代がさらにかかる可能性がある点に注意が必要です。 その都度ご飯を炊く場合、20~30分ほどの時間が必要ですが、冷凍ご飯の解凍は2分程度です。そのため、まとめてご飯を炊いて冷凍しておくと、時短につながると考える人もいます。 電気代に大きな差が出ないのであれば、ライフスタイルに合わせてご飯を炊く頻度を選ぶといいでしょう。