<衆院選>今回から”区割り変更” 大幅に範囲が広くなった「宮城4区」 前職2人と新人2人の訴え
ミヤギテレビ
10月27日投開票の衆議院選挙。 1票の格差是正に伴う”区割り変更”で旧4区と旧5区の大半が一つになり、大幅に範囲が広くなった「宮城4区」を紹介する。
「宮城4区」は港町や農村、仙台のベッドタウン、被災地、原発など多様な地域性と地域課題があり、日本の縮図ともいえる選挙区だ。
この選挙区に挑むのは、4人。 自民党と立憲民主党で閣僚経験のあるベテランに、日本維新の会とれいわ新選組の新人が挑む。
伊藤信太郎候補(自民・前) 「予算を獲得し、実行し、皆さんの思いを実現できるのは、与党・自由民主党公認の伊藤信太郎しかいない」 自民党・前職の伊藤信太郎候補(71)。 旧4区で7回当選、外務副大臣や環境大臣などを経験してきたベテラン。 伊藤候補は、フランス語や中国語など4つの外国語が堪能で、国連の演説でも手腕を発揮してきた。 政治家になる前は、映画監督。松任谷由実さんのミュージックビデオも手掛けるなど異色の経歴の持ち主で、国会では文化行政に明るいことで知られている。 伊藤信太郎候補 「文化芸術は、外交交渉のうえでは重要。日本が尊敬されているのは文化芸術」 伊藤候補は、衆議院議長などを務めた父・宗一郎さんの地盤を継ぎ、宮城・加美町を拠点に活動してきた。 しかし、今回の”区割り変更”で加美郡が外れた。 伊藤信太郎候補 「私にとっては残念を通り越し、断腸の思い」 その対策として、新たに加わった石巻圏の農林水産票を一から掘り起こそうと、魚市場などを視察。海水温度の上昇による影響を、聞き取った。 伊藤候補は、人口減少で国内需要が縮小する中、外交経験を活かして魚介類やコメの海外販路を拡大させ、地域経済を再生させると訴えている。 伊藤信太郎候補 「日本の農林水産物で作った食品は人気があるし信用がある。ちゃんとマーケティングすればものすごい需要。農林水産業は成長産業になる」
大林正英候補(れ新・新) 「日本の腐った政治を変えるんです。皆さんと一緒にやれば必ずできる」 れいわ新選組の新人 大林正英候補(60)。 東京生まれで、ITのベンチャー企業を経営。東日本大震災を機に復興支援員として岩手の被災地に赴任した後、釜石市議を6年務めた。 大林正英候補 「あんな辛い思いをして、大切なものに無くしたにもかわかわず、明るく振る舞う。言い方はなんですが(被災者に)元気をもらった」 経済格差が広がり、物価高などで家計が厳しさを増す中、消費税を廃止し個人消費を伸ばすと訴えている。 大林正英候補 「1丁目1番地、消費税廃止。廃止できないわけがない」 「生活が苦しい人が沢山さんいる。私も苦しい。政治家はなぜ分からないのか、よほど良い生活をしているのか」 さらに、復興支援員の経験を活かし、南海トラフなど次なる災害に備え防災省設立を提唱。東北の被災経験を、全国の防災や復興に活かすと主張している。 大林正英候補 「『(石破首相が)震災から13年も経って防災省は、やっぱりやらなきゃ』というのは遅い。日本は災害が次から次へと起きる国なので災害ノウハウが世界一溜まる。国際貢献として日本の防災対策の仕組みは貢献できる」