前澤友作氏が月旅行計画中止、宇宙船完成見通せず-クルーに気遣いも
(ブルームバーグ): 実業家の前澤友作氏が、民間人初となる月周回旅行計画を中止すると、自身のX(旧ツイッター)で1日明らかにした。大型宇宙船の完成の見通しが立たないことが理由という。
前澤氏は、「今の時点になってもいつ飛べるかの展望が全く出ていない」と投稿。このままでは人生計画が立てられず、誘ったクルーをこれ以上待たせ続けるのも申し訳ないため、「いろいろと悩んだがこのタイミングでキャンセルすることにした」という。
このフライトは当初、オンライン衣料品小売業ZOZOの創業者である前澤氏と、アーティスト、アスリートらが米宇宙企業のスペースXの宇宙船に搭乗し、月を周回して地球に戻る計画で、早ければ2023年に実現する予定だった。
前澤氏は月周回旅行「ディアムーン」計画で全座席の権利を買い取り、同行希望者を募集。22年にはクルー8人とバックアップメンバー2人を発表し、米国のミュージシャンで音楽プロデューサーのスティーヴ・アオキ氏や韓国の人気グループメンバーでラッパーのT.O.P(チェ・スンヒョンさん)らが選ばれていた。
前澤友作氏、月旅行クルー発表-スティーヴ・アオキ氏やT.O.P
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Takahiko Hyuga