【株価「持ち直し」のカギ】24年4-6月期に「日経平均を押し上げた銘柄」と「押し下げた銘柄」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
これら銘柄の多くは、日経平均への影響が大きい値がさ株で、今後の日経平均持ち直しのカギに
このように、4-6月期の日経平均の動きは、プラス寄与額上位3銘柄とマイナス寄与額上位5銘柄で、大方説明が可能と思われます。これらの銘柄の多くは、いずれも1単元(売買単位)あたりの株価が高い、いわゆる「値がさ株」ですが(図表2)、日経平均は、構成銘柄の平均値によって算出(厳密には構成銘柄の株価を株価換算係数で調整した上で合計し、除数で割って算出)されるため、値がさ株の影響を大きく受ける傾向があります。 当然ながら、7-9月期以降、プラス寄与額上位銘柄のプラス寄与が続くとは限らず、同様に、マイナス寄与額上位のマイナス寄与が続くとも限りません。しかしながら、この先、値がさ株のマイナス寄与の度合いがいくらか低下していけば、7-9月期に日経平均が持ち直す余地はかなり拡大すると思われ、図表2で示される日経平均を構成する値がさ株の動向が注目されます。 (2024年7月1日) ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【株価「持ち直し」のカギ】24年4-6月期に「日経平均を押し上げた銘柄」と「押し下げた銘柄」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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