苦難と向き合った経験語る 大川小と尼崎脱線事故の被害者
東日本大震災の津波で児童・教職員84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小の卒業生と、2005年に乗客ら107人が亡くなったJR尼崎脱線事故の被害者が3日、東京都内で対談し、苦難と向き合ってきた心境を語った。脱線事故で重傷を負った福田裕子さん(40)は「さりげなくそばにいてくれる友人らが支えになった」と話した。 震災で津波にのまれた大川小卒業生の只野哲也さん(25)は「震災と向き合う中で新しく人とのつながりが生まれ、豊かになった」と語った。脱線事故で重傷を負った小椋聡さん(55)は「加害企業を恨むのではなく、一緒に安全をつくる立場だと考えたとき、気持ちが楽になった」と話した。