竜星涼と藤ヶ谷太輔の相性の良さに驚いた…SNSでの考察も過熱したワケ。 ドラマ『潜入兄妹』第6話考察レビュー
竜星涼と八木莉可子がW主演を務める日本テレビの土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)が放送中。父を殺した犯人に復讐を誓う兄妹が日本最大級の詐欺集団 “幻獣”に身分を隠して潜入する。考察合戦が過熱した第6話のレビューをお届けする。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】竜星涼と藤ヶ谷太輔の”顔”が強すぎる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』劇中カット一覧
渡良瀬兄妹がいきなりのピンチに!
渡良瀬貴一(竜星)と優貴(八木)兄妹の前に鳳凰(藤ヶ谷太輔)が姿を現した。 彼は「人類最大の発明は何だか分かりますか? 火です」、「火は創造と破壊の象徴なんです。あなた(貴一)の目にも強い炎が宿っています。確かめさせていただきます。あなたの炎の色を」と残り一発の拳銃を差し出し、兄妹でどちらか片方を撃ち殺すよう迫った。 制限時間はたったの2分。2分後に2人とも生き残っていたら両方とも殺すという。残り時間が迫るなか、追い込まれた貴一は自らのこめかみに銃口をつきつけ、引き金を引いた…が、拳銃には弾が入っていなかった。 鳳凰は満足したのか「いい炎でした。お二人には仕事を頼みます。あとは朱雀(白石聖)の指示に従ってください」と新たなミッションを課した。
2度の衝撃パンチで視聴者を圧倒した第6話
このやりとりは、始まってまだ10分も経っていない冒頭のシーンである。 これまでの流れであれば、放送終了間際に危機が訪れて、貴一が「最悪だ!」とつぶやくのが定番となっていた。現に第6話ラストは、入間慎之介(及川光博)が捕まり、貴一たちの前へ。ナイフで始末するよう言われた貴一は「最悪だ!」とつぶやいて…というラストだった。 今回は冒頭の衝撃シーンもあって、二度のクライマックスが訪れる展開に。観ている側としては「こんなの聞いてない!」と思うほど、緊迫した場面が重なる大満足の1時間だった。そして、竜星と藤ヶ谷の相性の良さにも驚いた。これから2人のバチバチシーンが増えそうで嬉しい!
またも『占拠』シリーズとのつながりが…。
SNSで大きな話題となったシーンがある。それは、貴一たちが新たなミッションに挑んだときのこと。 ターゲットである通販サイト運営会社が、裏で違法薬物の取り引きを行っていたことが発覚した際、顧客リストに、『大病院占拠』(2023、日本テレビ系)に出てくるタレント医師・土佐大輔(笠原秀幸)の名前が記載されていたのだ。 これまでも、『占拠』シリーズとの世界線がつながっていることがたびたび話題になっていた本作。またもそれを裏付ける事実が露わになった。 ただ、ここで疑問が残る。朱雀の存在だ。朱雀を演じるのは『新空港占拠』(2024、日本テレビ系)で、岩槻(狭山)澪を演じていた白石聖である。 第6話にて、朱雀の正体が元税理士の雲出茜で、7年前に脱税で逮捕されていたことが明らかに。担当していたベンチャー企業のCEOと不倫関係に陥り、その男のために罪を犯したという。これまで「澪と同一人物ではないか」との声もあったが、2人の経歴があまりにも違うこともあって、今回でそのセンは消えた。 ではなぜ、同じ世界線の作品で朱雀役を白石に依頼したのか。ここが引っかかる。澪の過去はすでに『新空港占拠』で描かれていて、茜とはまったく違う人生を歩んでいるのだが、まだ裏があるとしたら? 茜にはまだ明かされていない過去があったとしたら? 「不倫」というのも彼女側だけの証言なので、何か意図があったのかもしれない。 澪と茜は別人で他人のそら似なのか、もしくは血縁関係があるのか? 2人の人生を重ねてみると、じつはつながっていて同一人物と分かるのでは…など、妄想や考察がどんどん広がっていく。 この他にも、渡良瀬兄妹の父・貴司(半田周平)を殺害した人物と、鳳凰のタトゥーの位置が若干違うように見えるため、別人ではないかという説、回想シーンで「幻獣」を作った九頭龍(川瀬陽太)が姿を現したが、彼は影武者でまったくの別人がいる説など、SNSでは考察合戦が繰り広げられている。果たして、視聴者の考察は当たっているのか? 答えを知るには次回以降も観るしかない。 【著者プロフィール:浜瀬将樹】 1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
浜瀬将樹