言語さまざま出会いの場 湖西で国際交流カフェ 気軽に対話、友達
国籍やルーツが異なる人々が互いの言語を使い地域で交流できる場をつくろうと、湖西市で4月から「言語交換カフェ」の取り組みが始まった。企画運営するのは、地元出身の柴田知香さん(31)とアイルランド出身の外国語指導助手アリソン・オニールさん(25)。会場には日本語や英語、中国語などさまざまな言語が飛び交い、同じ生活圏で暮らす外国人と日本人の新たな接点が生まれている。 JR鷲津駅前の空き店舗を利用したレンタルスペース「TOTTE(トッテ)」に5月末の夜、市内の企業で働く外国人や地元住民など12人が集まった。参加者の国籍は日本のほかスペイン、インドネシア、マレーシアなどさまざま。「好きな色は?」「どんな動物になりたい?」などの質問が書かれたボールを回し、日本語や英語、中国語など、各自が話せる言語や勉強中の言語で自己紹介をした。 都内でPRやマーケティングの仕事を経験して昨年帰郷した柴田さんが、湖西国際交流協会のイベントでアリソンさんと出会い意気投合したのがきっかけ。久々に古里に戻った柴田さんは外国人の増加を実感しながらも、地域で交流する機会が限られていると感じていた。2年ほど前に湖西市に赴任したアリソンさんも、特に若い世代の外国人と日本人が知り合う場が少ないと感じていたという。浜松市で開かれているカフェの存在を知り、湖西市でもできる形で企画した。 初対面でも単語や文法の間違いを気にせず、気軽に楽しくコミュニケーションを取ることが会のコンセプト。柴田さんは「外国人も日本人も、地域に接点がないと会社と家の往復になりがち。職場とは別のコミュニティーをつくれる場にしたい」と話す。アリソンさんも「友達をつくって日本語を練習したいと思っている外国人も多い。簡単に参加できるように改善を重ねたい」と意気込む。 参加費は1回500円で、月1~2回程度の開催を予定する。次回は28日午後8~10時の予定で、詳細をインスタグラムのアカウント(@kosailanguagecafe)で発信している。
静岡新聞社