テスラが進む、「300万台売る」高収益自動車メーカーへの道
テスラが10月10日(アメリカ現地時間)に発表した2021年12月期第3四半期(2021年7~9月)の決算は、営業利益率が向上するなど好内容だった(写真:ブルームバーグ)
テスラが面白い展開になってきたので、今回もテスラについて書く。 テスラの2021年12月期第3四半期(2021年7~9月期)は、第2四半期に続き業績好調だった。売上高は前年比56.8%増の137.6億ドル、営業利益は同2.5倍の20.0億ドルとなった。営業利益率は今第2四半期の11.0%からさらに上昇し14.6%となった。 テスラが赤字だったころにテスラの赤字の一部を補填していた温暖化ガス排出権の売上高を差し引いても営業利益率は12%台になった。温暖化ガス排出権取引は、アメリカの12州で実施されているZEV(ゼロエミッション車)規制の下、一定比率以上の無公害車を販売した自動車メーカーが、それをできなかったメーカーに温暖化ガス排出権を販売することができるというもの。テスラはつねに排出権の売り手となる。
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今中 能夫