『怪獣8号』原作・松本直也先生が語る!アニメ化への思いと見どころ。
原作・松本直也先生がアニメ化に寄せる思い
世界中で人気を博している「少年ジャンプ+」連載中の『怪獣8号』が、待望のアニメ化を果たす。さらに、制作会社Production I.G × スタジオカラーのタッグやXでの世界同時配信など気になる話題も山盛り! 原作・松本直也先生の証言をたどりながら、いろいろな“新しい”を詰め込んだ本作の魅力を深掘りしていく。 【画像】『怪獣8号』原作・松本直也先生が語る!アニメ化への思いと見どころをもっと見る。
スタジオカラーによる怪獣デザイン、洋楽の主題歌など、今回の試みについてどう思いますか?
僕の作品に関わってくれる人たちが、こんなことをやってみたいというアイデアやビジョンを持っているならば、できる限りそれをやってもらいたいと思っています。 「初の試み」にはリスクもつきものですが、この先のアニメやエンタメ作品のための布石となる可能性も秘めていると思うので、挑戦する価値があるはず。例えば今回のテーマ曲について。洋楽をアニメのテーマ曲とすること自体はいくつも例がありますが、新たに曲を書き下ろしてもらうのは珍しいことのようで、今後の日本のアニメと海外の楽曲の在り方をひとつ前に進めるような一例になれる可能性があるなと思います。僕の作品が何かひとつでもそういう役割を果たせたら光栄なことです。
先生はもともと“怪獣”がお好きでしたか? 好きなポイントを教えてください!
子どもの頃ウルトラ怪獣やゴジラ作品に夢中になりました。大人になってからは興味が薄れていたんですが、映画『シン・ゴジラ』があらためてその面白さや魅力を教えてくれました。 怪獣の好きなところはカッコいいところです。敵として描かれることが多い怪獣ですが、多くは「悪」ではなく「脅威」として登場します。それがカッコよさや憎めなさを発生させるひとつの要因かなと思いますね。怪獣8号の「怪獣」は、海外の方や怪獣に興味がない人にも直感的に「怖さ」や「不気味さ」が伝わるようクリーチャー寄りにデザインしていますが、カッコよさ、憎めなさは共通項として忘れないようにしています。