宇佐市の安心院葡萄酒工房が日本ワインコンクールで最上位賞 全国941銘柄から2本のみ受賞 つやのある黄金色…熟成にこだわり
国産ブドウのみを原料にしたワインが対象の「日本ワインコンクール」で、安心院葡萄酒(ぶどうしゅ)工房(大分県宇佐市安心院町)が醸造した白ワイン「安心院ワイン シャルドネリザーブ2023」が最上位のグランドゴールド賞を受賞した。全国から941銘柄が出品され、同賞は安心院ワインと、北海道の醸造所が造った白ワインの計2本だった。 グランドゴールド賞は同コンクールの20回開催を記念し、新設された。視覚、香り、味、ハーモニーの4項目で評価(100点満点)し、92点以上を獲得したワインに与えられた。 受賞した安心院ワインは、同町で収穫されたワイン用ブドウ品種シャルドネを使用。2023年は少雨だったため糖度が上がり、特に出来が良かったという。
醸造では完熟した良質のブドウのみを使い、新しいたるで熟成させる製法にこだわった。つやのある黄金色で、南国のフルーツやアカシアのような花の香り。甘いスパイスの香りも感じられる辛口に仕上がった。 同コンクールでは「安心院スパークリングワイン2022」も金賞となり、8度目の部門最高賞を受賞。他に9銘柄も入賞した。 古屋浩二工房長(53)は「シャルドネを含む欧州系品種のワインは最も出品数が多く、非常に難しい部門。品質の高さだけでなく、ブドウ産地としても『安心院』が認められたと感じている。受賞をきっかけに、もっと多くの人に楽しんでもらえたら」と話した。