国民民主党の柚木氏が離党会見(全文1)現状の党の路線では野党分断が深刻化
昨年の総選挙での自身の不明をお詫びする
昨年の総選挙での私自身の不明を地元有権者の皆さまはもとより多くの皆さまに心よりお詫びを申し上げなくてはなりません。この状況、おわびを申し上げた上で今の野党分断を野党結集に変えられなければ、必ずや安倍自民党総裁3選後には憲法9条改憲を含む発議に向けた動きが加速、強行され、私は来年夏の参議院選挙は、今の野党分断がそのまま来年も続いていれば、相当な確率で衆参ダブル選挙になると思います。そうなれば間違いなく野党は壊滅的な敗北を喫すと思います。そして9条改憲発議に向けた動きが現実のものとなると思います。 さらに言えば、今日お集まりの皆さま、安倍政権は放送法を変えるなどして、いわば支持率が下がる原因は報道にあると言わんばかりの放送法の改正、そういったことで、まさに、ある方から言えば、安倍友放送局、安倍友番組を増やしていくと、こういった動きすら見られる中で報道、言論の自由は国民の知る権利の礎であります。民主主義の根幹でございます。そういったことも含めた今の流れに対する強烈な危機感を抱く中での今回の私自身の決断でございます。 国会が閉会をして地元を1件1件ごあいさつに回る中で普段は集会に来たり、デモに参加したり、そういったことがなかなかかなわないようなお立場の方も含めて1人1人の方からの声を伺うと、いつまで野党はばらばらでいるのか、野党の1人1人の議員の方々は本気で退路を断って野党を結集するつもりがあるのか。あの人はいい、この人は嫌い、そんなことを言ってる場合じゃないだろ。多くの地元の方からそのような厳しいご指摘もいただいてまいりました。多くのそのような声を受け止めざるを得ませんでした。
政党交付金や国会質疑の制約などのリスク負って決断
ちなみに私の地元、岡山県は参議院は改選1人区です。元参議院議長も務められた江田五月さん、その前も含めて1人区で3年改選、裏表2議席、野党が占めていた時代もあるんです。その岡山県ですら、いまだに候補者擁立の見通しすら立っていません。私は自らが無所属という立場に身を置くことで岡山は中国地方で唯一、四国でもかもしれません、国民民主党、立憲民主党それぞれの党の所属国会議員が衆参おります。そのような地域でなんとしても市民と野党が結集をして、野党統一候補を擁立したいと考えております。そしてまたその取り組みを通じて全国においても、とりわけ1人区において野党統一候補の擁立に向けて私自身が微力ながら、しかし粉骨砕身、退路を断って全力で汗をかいてまいる所存でございます。 そのためには今回、無所属となることは政党交付金を受けられない、あるいは私もこの間13年間211回の国会質疑に立たせていただいてまいりましたが、国会質疑にも制約が出てまいります。そうした中でこの決断に対して場合によってはこれまでの後ろ盾をいただいてきた、そういった部分を失うようなリスクもある中でありますが、しかしこのたび党を離れることで、むしょく、無所属ですから【無色無私 00:12:37】、己をむなしくして、そしてむしょくというのは職を無くすとも書きます。まさに職を賭して自分1人からでもまずは隗より始めよと。市民と野党の大結集に向けて決死の覚悟で本日その一歩を踏み出すことを決断いたしました。 なお本日、この離党の届け出をするということを今さまざまなSNS等あります、1時間前にそういったことを表明しました。すでにTwitter上ではこの会見場に入る前、アップしてまだ1時間程度しかなりませんが8000件という、もうアクセスがあり、同僚議員からも私のこの行動を全面的に支持すると、そして必ずや一緒に結集して仕事ができる日が来ると信じていると。私が最も信頼する同じ党の議員からもそのような激励のメールを今朝いただいております。私の決断が代表選の告示日ということで優秀な党所属議員の諸先輩、同僚議員の皆さんや党職員の皆さまにご迷惑をお掛けすることはまったくもって本意ではございません。しかしながら私自身がこの無所属、そして野党結集に向けての一歩を踏み出すことで、一歩でも二歩でも野党再結集に向けた流れが前に進むことを強く祈念をし、そして自らその覚悟をここに表明させていただいて私からの離党の理由の説明とさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。このあと質問等あればお受けをさせていただきますのでお願いいたします。 【連載】国民民主党の柚木氏が離党会見(全文2完)へ続く