トランプ氏がミシガン州も勝利 激戦7州の全勝も視野に
米大統領選(5日投票)は6日も開票が続き、当選を確実にしている共和党のトランプ前大統領が激戦州の中西部ミシガン州も制した。AP通信が報じた。トランプ氏は勝敗が決まっていない激戦州の西部アリゾナ、ネバダ両州でもリードしており、激戦7州で全勝する可能性もある。 大統領選では、人口などに応じて全米50州と首都ワシントンに割りあてられた計538人の選挙人の獲得数を競う。APによると、トランプ氏は295人、民主党のハリス副大統領が226人の選挙人を獲得。米東部時間6日夕時点で、トランプ氏の全米の総得票数は7200万票を超え、ハリス氏を約480万票差でリードしている。 ハリス氏は6日にトランプ氏に電話で祝意を伝え、両者は国家が団結する重要性で一致した。7月に再選を断念したバイデン大統領も電話で祝福し、円滑な政権移行を約束。トランプ氏をホワイトハウスに招き、今後の対応を協議したい考えを伝え、トランプ氏も招待に応じた。 同時に施行された連邦議会選では、上院(定数100)で共和党が非改選も含めて52議席まで議席を伸ばした。民主党(民主系無所属を含む)は44議席。CNNによると、全議席が改選となる下院(定数435)では共和党208議席、民主党191議席で、多数派の行方は残る36議席の勝敗次第となる。民主党は大統領選と上院選で敗北しただけに、下院で多数派を奪還して予算案や法案の審議での「交渉力」を残したい思惑がある。【ワシントン秋山信一】