松川ダムを見学する参加者たち

　長野県飯田建設事務所松川ダム管理事務所は27日、「森と湖に親しむ旬間」の一環として管理する松川ダム（飯田市上飯田）の一般向け見学会を開いた。23人が参加し、普段入ることのできないダム内部を見学し、地域の治水や利水を担うダムの役割について理解を深めた。 　午前と午後の2回開いた。参加者たちは松川ダムの概要を聞いた後、ダムの内部へエレベーターで下った。扉の先には薄暗い通路が広がり、発電時の機械音が鳴り響いていた。ダムの底では放水の様子も間近で見学した。 　参加者を驚かせたのは、30度を超える真夏日の外気に対し、ダム内部が18度しかなかったこと。「涼しいね」「寒く感じるくらい」などの感想を笑顔で語り合っていた。ダムカードのプレゼントもあった。 　喬木村から子ども2人を含む、家族4人で訪れた女性は「子どもに見せたいと思って参加したが、水の迫力は自分も驚いた。内部まで見ることができたのはとても貴重な体験になった」と話していた。 　国土交通省と林野庁が1987年度に、7月21日から31日までを「森と湖に親しむ旬間」に定めた。期間中は国民に森林や湖に親しみながら、森林やダムなどが社会生活に果たす役割について理解を深めてもらうことを目的に全国各地でイベントなどが繰り広げられている。 　県企業局は「ダムデジタルスタンプラリー」を11月30日まで実施中。県内16ダムが対象で、参加者にはスタンプ数に応じて豪華景品がプレゼントされる。詳細は県ホームページに掲載されている。