つばきファクトリー新沼希空、卒業公演を笑顔で締めくくり「一生の思い出です」 OG登場で初期グループも限定復活
ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・つばきファクトリーの2代目リーダーを務めた新沼希空の卒業公演となる「つばきファクトリー コンサートツアー 2024 春『C'mon Everybody !』 新沼希空卒業スッペシャル ~Ready Go!Now!~」が、6月10日に東京・日本武道館にて開催された。 【写真】OGたちが加わり、一夜限りの限定復活を果たした初期つばきファクトリー ■新沼希空の卒業公演 開演前から新沼のメンバーカラーであるライトブルーに染まった会場。止まらない「希空」コールの中、ライブはグループを代表する盛り上げナンバー「ハッピークラッカー」で開幕。 今回のセットリスト作成には新沼が携わっており、「笑顔で始まり笑顔で終わりたい!」という思いから、「ハッピークラッカー」が1曲目にセレクトされた。 新沼の願い通り、メンバーもファンも笑顔でスタートしたライブ。その後も「愛は今、愛を求めてる」「春恋歌」「最上級Story」といった、つばきファクトリーらしい爽やかなポップスを披露し、会場を盛り上げていった。 冒頭のMCでメンバーが「日本武道館へお越しの皆さん、こんばんは!つばきファクトリーです」とあいさつした後、新沼が自身の卒業公演に対する心境を吐露。「今日が最後になるので、皆さんに感謝の気持ちを忘れずに最後まで楽しみたいと思います」と語ると、会場からは大きな拍手が起こった。 ■“つばきの歴史”を詰め込んだ卒業スペシャルメドレー MC後は、新沼が「“つばきの歴史”をお見せできるようにと選曲した」という、卒業スペシャルメドレーへ。最初は「C'mon Everybody !」と、ツアータイトルにもなっているせりふを新沼がシャウトする楽曲「Stay free & Stay tuned」でスタート。その後はハロー!プロジェクトの懐かしい楽曲を交えて、新沼とシャッフルメンバーによるパフォーマンスが続いていく。 新沼と小野田紗栞がタンポポの「乙女 パスタに感動」をかわいく歌った後、℃-uteの「イメージカラー」を新沼と小野瑞歩が、本家を彷彿させるパフォーマンスで披露。 通称“リトルキャメリアン(リトキャメ)”と呼ばれる河西結心、八木栞、福田真琳、豫風瑠乃との「スキップ・スキップ・スキップ」で新沼は笑顔を見せたかと思うと、あぁ!の「FIRST KISS」を秋山眞緒と歌った際には一変してクールな表情に。 その後も、新メンバーの石井泉羽、村田結生、土居楓奏とは「EZPZ!!」を、そして新沼の後を継いで3代目リーダーとなる谷本安美とはタンポポの「BE HAPPY 恋のやじろべえ」を披露し、ファンを魅了。 そして最後は全員で「アドレナリン・ダメ」を歌い上げ、メドレーは終了となった。 ■新メンバーの3人も活躍 メドレー後のMCは、新メンバー3人にスポットを当てた内容に。3人はメインステージからダッシュでサブステージへ走るなどフレッシュな一面を見せ、石井が「先輩方のお陰で、こんなにも早く日本武道館のステージに立つことができてうれしいです」と、先輩への感謝を口にした。 また、3人は自分たちのことを覚えてほしいという思いから、それぞれの好きな花と花言葉を発表。 先陣をきった土居は「好きな花は楓、花言葉は大切な思い出です。1人でも多くの方に大切な思い出を残してもらえるような歌が歌えるように頑張ります」と宣言。好きな花はピンク色のチューリップだという村田は「花言葉は誠実な愛。ファンの皆さんに偽りのない誠実な愛を届けられるような歌手になりたい」とニッコリ。そして石井は「好きな花はかすみ草。花言葉にある感謝と幸せを、ファンの皆さんにたくさんお届けしたい!」と、3人はそれぞれの目標を語った。 最後に石井が「まだまだスタートラインに立ったばかりの3人ですが、椿のように凛とした美しさと、強さを持った歌手になれるよう先輩たちの背中を追って頑張りたいと思います」と宣言し、3人でういういしく「うるわしのカメリア」をパフォーマンス。その後は“リトキャメ”の4人が「ふわり、恋時計」、先輩メンバーが「ハナモヨウ」を歌い、再びMCのコーナーへ。 MC後のターンでは、8月28日(水)に発売されるトリプルA面シングルの中から「ベイビースパイダー」を披露。現体制での最初で最後のシングルのパフォーマンスに、会場からは大きな歓声が。その勢いのまま、「雨宿りのエピローグ」「弱さじゃないよ、恋は」「七分咲きのつづき」と立て続けに歌い上げると、メンバーは一度バックステージへ捌けていった。 ■OGメンバーが登場し、“初期つばきファクトリー”が限定復活 メンバーたちを待つ間、ステージ上のスクリーンでは卒業への思いを語る新沼や、新沼卒業後のグループ像を語るメンバーの映像が放映された。 映像が終わるとメンバーが再びステージに登場。「I Need You ~夜空の観覧車~」が流れる中、メンバーが卒業する新沼へのメッセージを送った。福田は「6月10日は間違いなく、新沼さんが全世界のアイドルの中でトップです」と話し、秋山は「これからもたくさん笑っていてね」と伝えるなど、メンバーがそれぞれの思いを語り、インディーズ時代から苦楽を共にしてきた谷本は涙を流しながら感謝の言葉を口にした。 ここでスペシャルゲストとして、OGメンバーの山岸理子、小片リサ、岸本ゆめの、浅倉樹々が登場し、新沼と谷本を交えた初期メンバー6人で、インディーズ時代の楽曲「気高く咲き誇れ!」を披露。 初期メンバー全員がそろってのグループ単独公演での日本武道館初パフォーマンスに、ファンも大歓声で呼応。その余韻が冷めないうちに、小野、小野田、秋山も参加。メジャーデビュー時の9人がそろい、メジャーデビュー曲「初恋サンライズ」を歌い上げた。曲中にメンバーがジャンプする“サンライズジャンプ”では、OGメンバーがデビュー当時を彷彿させるエネルギッシュなジャンプを見せ、会場のファンも一体となって盛り上がった。 ここからライブは後半戦に突入。8月28日発売のトリプルA面シングルの1曲「青春エクサバイト」から「涙のヒロイン降板劇」「アタシリズム」とたたみかけ、公演はラストスパートへ。 「Power Flower ~今こそ一丸となれ~」「今夜だけ浮かれたかった」「妄想だけならフリーダム」と、グループきってのアップチューンなナンバーで、会場のボルテージも最高潮に。 そして、最後は「My Darling ~Do you love me?~」を歌い、ライブ本編は終了となった。 ■新沼希空、空色のドレスで「私がオバさんになっても」をカバー アンコールでは、会場が再び新沼のメンバーカラーであるライトブルーに染まり、「希空」コールが巻き起こると、この声援に応えるように、メンバーカラーのドレスを着た新沼が1人でステージに登場。 卒業衣装に関して、新沼は「色も形も迷いましたが、メンバーカラーのドレスを選びました。自分の名前にも“空”が入っていますし、やっぱりライトブルー一色で染めたいなと思ったからです」とコメント。 鮮やかな空色のドレスを着た新沼は、つばきファクトリーがインディーズ時代にカバーしていた、事務所の先輩でもある森高千里の「私がオバさんになっても」をソロで披露。新沼は「『私がオバさんになっても』は、通りがかりの人も立ち止まってくれるような曲。皆さんと盛り上がりたいという気持ちと、アイドルとしての私を忘れないでほしいという気持ちを込めて選曲しました」と気持ちを明かした。 ■メンバーたちへ感謝と激励のメッセージ ファンへの思いを歌い上げると、新沼は「本日はお忙しい中、日本武道館に駆けつけてくださりありがとうございました。私、新沼希空は今日6月10日に、つばきファクトリー及びハロー!プロジェクトを卒業します」とあいさつ。 そして、「幼い頃に歌番組で松浦亜弥さん、藤本美貴さんを見てからハロー!プロジェクトが大好きになりました。アイドルに憧れていたものの、ただ好きというだけでモーニング娘。さんのオーディションを受けたこと、今考えても当時の勇気には驚かされます。気付けばハロー!プロジェクトに加入して11年目。理子、リサ、ゆめの、きき、あみ、そして私の6人でスタートしたつばきファクトリー。今では12人のグループになりました。家族のようなメンバーと皆さまに囲まれて、今日このようなすてきな日を迎えることができました」とこれまでの活動を振り返った。 続けて、メンバーに向けて話す新沼。まずは新メンバーの3人に「初めに、加入してくれた新メンバーの泉羽ちゃん、結生ちゃん、楓奏ちゃん、入ってきてくれてありがとう。見ているだけでかわいくて、初心を思い出させてくれたり、気を引き締めなきゃという気持ちになりました。これから大変なことがいっぱいあると思うけど、つばきの先輩を信じてついていってね!」と応援のメッセージ。 “リトキャメ”の4人には「続いて、結心、栞、真琳、瑠乃、いつもパワーをくれてありがとう。結心は妹みたいだし、栞といると落ち着くし、真琳は格好良いし、瑠乃の無邪気さに救われました。可能性は無限大。これからどんな成長していくのか楽しみにしているよ!」と激励。 共にメジャーデビューを果たした小野、小野田、秋山には「そして瑞歩ちゃん、さおちゃん、まおぴん。瑞歩ちゃんの笑顔、紗栞の姉御肌な所、まおぴんの優しいところにたくさん助けられました。メジャーデビューできたのも3人が加入してくれたからだよ。ありがとう。これからも精神的な面でグループを引っ張っていってほしいです」とグループの今後を託した。 そして、結成時から一緒に時間を過ごしてきた谷本には「初めから一緒だったあみちゃん。いつの間にか結成時のメンバーは、あみちゃんと私だけになっていたね。インディーズ時代に一緒に過ごした時間は、ずっと忘れないよ。こうして頑張ってこられたことを誇りに思います。あみちゃんはこのまま、いつものあみちゃんでいてね。周りにみんないるから大丈夫だよ」と言葉を送った。 ■「私の名前は希望の空と書いて『希空』です。希望しかないです!」 最後はファンに向けて「自信が持てなかった私を、たくさんの愛で支えてくださりありがとうございました。こんなに長い間活動できたのは、皆さんがいたからです。感謝してもしきれません。ずっとグループの目標にしてきたこと、それは『アイドル界の主役になる!』ということです。どうですかね、今日は皆さんのおかげでかなえられたんじゃないかなぁと思います」と話すと、会場から大きな拍手が。 すると、新沼は笑顔を見せ「幸せの時間を作ってくださり、本当にありがとうござました。一生の思い出です。みんな大好きだよ!明日からは新しい物語が始まります。私の名前は希望の空と書いて『希空』です。希望しかないです!今まで通り自分らしさを忘れず気高く咲き誇ります!なので、最後に言わせてください。『私がオバさんになっても』皆さんの心に居続けられますように!」と締めくくった。 ■「6月10日のライブは一生の宝物です」 その後、新沼以外のメンバーも登場し、再び12人でパフォーマンス。全員で新沼の門出を祝うかのように「足りないもの埋めてゆく旅」を歌い、最後にメンバーから感謝の言葉と、ライブの感想、これからの目標が語られた。 新メンバー3人は、土居が「また武道館でパフォーマンスできるように頑張る」、村田が「また、この光景が見られるように頑張る」、石井が「新沼さんと最後に『最上級Story』が歌えて幸せでした」と、初の武道館公演に触れてコメント。 “リトキャメ”の4人は、これからのグループに対しての思いを口に。豫風が「新沼さんが描いてくれた可能性を塗りつぶせるように頑張りたい」と話すと、福田は「今回はグループの歴史が感じられるセットリスト。この歴史を受け継いでいきたい」と宣言。公演中に涙や汗が口に入ってしまったという八木は「しょっぱい味のした武道館でした」と笑顔を見せると、河西はファンに新沼への思いを口にしませんかと提案し、ファンと一緒に「希空大好き!」と叫んだ。 メジャーデビューから苦楽を共にしてきたメンバーも涙を交えながら、新沼への思いと、ライブの感想を語っていく。秋山が「これからも、みんなといろんな夢をかなえていきたい」と話し、小野田は「(新沼卒業後も)進化を遂げたい!」とコメント。小野も「アイドル界の主役になる夢を引き継いで、守り抜いていきた」と、それぞれの思いを語っていった。 そして、谷本は「かなえられなかった夢はあったけど、新しい仲間が増えて、とってもすてきな子たちに巡り合えた。その子たちのおかげでもあるし、これまでのメンバーのおかげもあって、このきれいな景色が見られてうれしい」と、メンバーへの感謝を口にした。 最後となった新沼は「今日は本当に楽しかった。6月10日のライブは一生の宝物です」と、ライトブルーに染まる会場の光景をかみ締めた。 最後は「帰ろう レッツゴー!」を笑顔で歌いあげ、「笑顔で始まり笑顔で終わりたい!」という新沼の思いが実現したライブは閉幕。「日本武道館公演を通して、自分のアイドル人生を振り返ることができるセットリスト」にしたいという新沼の気持ちが込められた公演となった。 ■つばきファクトリー「C'mon Everybody !」最終公演<セットリスト> ◇6月10日(月)◇東京・日本武道館 01. ハッピークラッカー 02. 愛は今、愛を求めてる 03. 春恋歌 04. 最上級Story 05. Stay free & Stay tuned 06. 乙女 パスタに感動(タンポポ)/新沼、小野田 07. イメージカラー(℃-ute)/新沼、小野 08. スキップ・スキップ・スキップ/新沼、河西、八木、福田、豫風 09. FIRST KISS(あぁ!)/新沼、秋山 10. EZPZ!!/新沼、石井、村田、土居 11. BE HAPPY 恋のやじろべえ(タンポポ)/新沼、谷本 12. Stay free & Stay tuned 13. アドレナリン・ダメ 14. うるわしのカメリア/石井、村田、土居 15. ふわり、恋時計/河西、八木、福田、豫風 16. ハナモヨウ/新沼、谷本、小野、小野田、秋山 17. ベイビースパイダー 18. 雨宿りのエピローグ 19. 弱さじゃないよ、恋は 20. 七分咲きのつづき 21. I Need You ~夜空の観覧車~ 22. 気高く咲き誇れ!/新沼、谷本+山岸、小片、岸本、浅倉 23. 初恋サンライズ/つばきファクトリー+山岸、小片、岸本、浅倉 24. 青春エクサバイト 25. 涙のヒロイン降板劇 26. アタシリズム 27. Power Flower ~今こそ一丸となれ~ 28. 今夜だけ浮かれたかった 29. 妄想だけならフリーダム 30. My Darling ~Do you love me?~ 31. 私がオバさんになっても/新沼 32. 足りないもの埋めてゆく旅 33. 帰ろう レッツゴー!