『テイルズ オブ デスティニー』が発売された日。主題歌『夢であるように』が流れる美麗なオープニングアニメが忘れられない【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月23日にアップした記事を再編集したものです。 とにかくキャラがしゃべりまくる! ボイスの収録量に圧倒される 【記事の画像(5枚)を見る】 いまから27年前の1997年(平成9年)12月23日は、プレイステーション(PS)用ソフト『テイルズ オブ デスティニー』が発売された日。 本作は、『テイルズ オブ ファンタジア』に続く『テイルズ オブ』シリーズの2作目。のちに続編『テイルズ オブ デスティニー2』もリリースされ、2006年11月30日に発売されたリメイク版では『2』の設定を意識した改訂が行われました。 さらに2008年1月31日には人気キャラクターのリオンを主人公にした“リオンサイド”を追加している『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット』も発売されています。 シリーズの中でも人気の高い『テイルズ オブ デスティニー』。筆者にとっては最初にプレイした『テイルズ オブ』シリーズにあたり、思い出深いです。とくに印象に残るのはプロダクションI.Gの手掛ける美麗なオープニングです。主題歌『夢であるように』の切ないメロディーも秀逸で、いまも心に残り続けています。 主人公は、人格を宿した剣“ソーディアン”のディムロスと出会ったことで“神の眼”を巡る戦いに巻き込まれていくことになるスタン・エルロン。スタンは同じソーディアンのマスターであるルーティ・カトレットやリオン・マグナス、フィリア・フィリス、ウッドロウ・ケルヴィンといった仲間と出会い、彼らとともに冒険の旅に出ます。 その中でも衝撃だったのは、リオンのエピソード。ネタバレになるため詳しく書くのは止めておきますが、フィクションの世界でこんなにも理不尽なことが起きるのかと驚きました。小説や映画はともかく、ゲームという体験でここまでやるせない気持ちになったのは初めてでした……。 キャラクターはいずれも個性豊か。ヒロインのルーティはとにかくお金に汚くてビックリしたのですが、お金を大事にする理由を知ったときは彼女のことがもっと好きになりました。また、フィリスが密かにスタンに恋心を抱いており、スタンとルーティ、フィリスのビミョ~な三角関係にニヤニヤした記憶があります(笑)。 それ以外にも、ルーティの相棒であるマリー・エージェントや、ウッドロウを慕う少女のチェルシー・トーン、飄々とした吟遊詩人のジョニー・シデン、格闘チャンピオンのマイティ・コングマンといったメンバーが仲間に。コングマンは任意加入の隠しキャラクター的な扱いでしたが、小説『テイルズ オブ デスティニー ルーティのルール』ではルーティの相棒となり、主役級の扱いに。読む前は「コングマンをピックアップするの!?」と驚きましたが、とてもいいコンビでおもしろかったです。 ゲームの話に戻ると……本作は前作に比べて、とにかくボイス量が豊富! フィールドで操作を放置しているとパーティーメンバーが掛け合いを始めたり、ソーディアンを交換することでキャラクターごとの「ファイアーボール」や「アイスニードル」といった掛やけ声が聞けたりと耳が幸せでした。ソーディアン以外の仲間に山寺宏一さん(ジョニー・シデン役)や玄田哲章さん(マイティ・コングマン役)といったレジェンド声優が起用されているのも豪華すぎましたね。 バトルはエンハンスト・リニアモーションバトルシステム(E-LMBS)というシステムで、簡単に格闘ゲームのようなコンボを決められて爽快感があり、演出やカメラワークも派手で迫力がありました。チャネリングというアイテムを装備することでマルチプレイもできたので、家族や友達とプレイした人も多いのではないかと思います。 2022年12月15日には『テイルズ オブ』シリーズの楽曲がサブスクで配信開始されており、その中には『テイルズ オブ デスティニー』の曲も存在します。本日は懐かしの曲に浸りながらスタンたちの冒険に思いを馳せるのもいいのではないでしょうか?