中国、金融機関にオフショアLGFV債への投資制限指示=関係筋
[19日 ロイター] - 中国の規制当局は国内の金融機関に対して、融資平台(LGFV)が海外市場で発行した債券への投資を制限するよう指示した。関係筋が明らかにした。中国当局は現在、地方政府の債務再編に取り組んでいる。 LGFV債は地方政府のインフラ投資会社である融資平台が発行する債券。 関係筋によると、中国人民銀行(中央銀行)は銀行や証券会社に対して、債券相互取引「ボンドコネクト」を通じて香港市場経由で購入したLGFV債の保有を「減らす」アプローチを採用するよう指示した。これらの債券は売却するか、満期まで保有することのみが可能で、新規購入は認められないという。 一部の市場参加者は、利回りが国内よりも一般的に高い海外市場で、LGFVが新たに債券を発行することを制限する狙いがあるとの見方を示した。 人民銀はロイターのコメント要請に現時点で応じていない。中国の資本規制では、オフショア債への投資を希望するオンショア投資家は、ボンドコネクトや適格国内機関投資家制度などを利用する必要がある。