明治安田J2ロアッソ熊本 大木武監督/石川大地選手/岩下航選手と振り返る『今シーズンの課題と収穫』
明治安田J2リーグのロアッソ熊本、今シーズンは12位でしたが、来シーズンJ1昇格を果たすために今後欠かせないのがさらなる攻撃力のアップ。鍵を握るであろう2人の選手に話を聞きました。 【写真を見る】明治安田J2ロアッソ熊本 大木武監督/石川大地選手/岩下航選手 ■今シーズンは20チーム中「12位」 今シーズンを13勝7分18敗、20チーム中12位で終えたロアッソ熊本は、リーグで2番目に多い62失点と、守備面に課題を残しました。 一方、攻撃面ではリーグ1位のパス数とボール保持率で、リーグ7位タイの53ゴール、テンポ良くパスを繋ぎ相手の背後を狙うというスタイルを確立しました。 就任5年目 大木武監督(63)「ゴール前ですね。攻撃のゴール前はもっと点を取れなきゃいけないし、もっと失点を減らさなきゃいけないです」 ■ダイレクトシュートが武器 FW石川大地 「ゴール前」のプレーで来シーズン絶対的な仕事が求められるのが、エースストライカーの石川大地(いしかわ だいち)です。 石川はケガの影響で、全38試合のうち27試合の出場に留まりましたが、チームトップの10ゴール。“ダイレクトシュート” が真骨頂で、自身の背後から来たボールを直接シュートするなど、得点感覚の鋭さを見せつけました。 18番・FW石川大地選手(28)「試合中は感覚の部分が大きい。(――ダイレクトシュートはもともと得意な形?それとも新たな得点パターン?)発見もあったし、シュートは得意な部分ではあったので、両方かなと思う」 ■後方からの攻撃参加でチームを活性化 左CB岩下航 最前線の石川大地に対して、後方から攻撃参加してチームを活性化させたのが左CB(センターバック)に定着した岩下航(いわした わたる)です。 チャンスと見るや、最終ラインからオーバーラップしゴールを決めるなど、攻撃をさらに分厚いものにしました。 13番・DF岩下航選手(25)「みんながカバーをしてくれたからこそ、自分が前に飛び出したり点に絡めたので、仲間が自分の良さを出してくれたのかなと思う」
熊本市出身の岩下は2021年にロアッソでプロのキャリアをスタートさせ、その年にJ3で優勝したメンバーの一人。その後、J1柏レイソルに移籍していましたが、今シーズン期限付き移籍で熊本に戻ってきました。 岩下選手「『絶対やってやるぞ』という気持ちは今年1年、最初のスタートから持っていたので、ここでチャンスをもらえたというのは感謝しています」 今シーズン終盤にかけて形作られた攻撃スタイルに、来シーズン6年目の指揮を執る大木武監督のもとでさらに磨きをかけます。 大木監督「(目指すものは)同じですね。勝ちにいくこと。その中でJ1を目指すこと、それは間違いないです」
熊本放送