中島みゆきさんも認める才能・中村 中さんが歌う「タブーと愛」
私にとっては普通の恋の歌
このアルバムには「逢いびきの夜」という曲があります。クリスマスをテーマにしていてハッピーなサウンドではあるのですが、その中に「タブーへの挑戦」や「生きる」ことへの渇望が込められています。 「私にとっては、普通の恋の歌なんですよね。『タブーさえも越えられる』という歌詞も、『あなたがいたから 生きて来れました』という歌詞も。『晦日』という曲では『来年も、生きていたいな。』という歌詞がありますが、フラットな感情で恋愛や生きることを見つめて書きました」(中村さん) ちなみに「逢いびきの夜」はミュージックビデオを制作されていて、曲名にちなんで「合挽きハンバーグ」を作る中村さんの姿も。こういうユーモアセンスも中村さんの魅力の一つです。
ライブではすべてを脱ぎ捨てていく
2015年は3度、北海道でライブを行った中村さんですが、北海道のファンの「秘めたる熱」には感じるものがあったそうです。 「ライブでは、すべてを脱ぎ捨てていくので、お客さんもすべてを脱ぎ捨ててほしいと思っています。もちろん、心のことですよ(笑)。北海道の方は、脱ぎ捨てた時のパワーが人一倍強いように感じていますので、またライブで一緒に素敵な空間を作りましょう」(中村さん) アルバムをリリースしたばかりですが、今年2月には「去年も、今年も、来年も、」を引っ提げてのライブを東京で行い、3月には舞台も予定されています。「音楽や演劇がやりたくて始めたことなので、休みは必要ないんです」と中村さん。30歳という節目から、新たな飛躍が始まっています。 (橋場了吾・REAL MUSIC NAKED)