「1週間後にはすべての先輩を差し置いて…」生前のマキノ正幸さん(享年83)が明かしていた安室奈美恵への想い「僕の原点です」
3LDKの一軒屋を借りて、「最後の生徒」を育てる
2000年代に入ると、出身タレントが減ったことから経営は難しくなり、負債が増えていった。浮き沈みの激しい日々を送り、総額6億円の借金をすべて返済したのは14年のこと。再婚した妻とは離婚した。 77歳のいまは、北谷町(ちやたんちよう)にある3LDKの一軒屋を借りて、「最後の生徒」と公言する4人の女性グループ「Precious J」の練習スタジオを兼ねた自宅とし、一人で暮らしている。 僕は、これまでの人生で一度もできなかった自分の力だけですべてをプロデュースするということを、彼女たちで初めてやろうとしているわけです。彼女たちが成功しないと、僕には何もありません。安室以上の才能のある子がセンターにいます。僕は過去に何も極めていません。極めるとしたら、これからです。面白くなってきました(笑)。 (取材・構成 樽谷哲也)
「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年12月20日号