競りに掛けられた高松ぶどう＝８日午前５時５０分、金沢市中央卸売市場

　　●金沢で競り、かほく市長PR 　出荷ピークを迎えたかほく市特産「高松ぶどう」の競りは8日、金沢市中央卸売市場で行われ、小粒種なし品種「デラウェア」1193キロが競りに掛けられた。最高ランク「特秀」1箱（9房入り2キロ）に5万円の高値が付き、7月末まで続く出荷に弾みがついた。 　糖度や大きさ、色艶などが一定の基準を超えた「特秀」1箱が用意された。落札価格は過去最高だった昨年の10万円には届かなかったものの、2019年、22年に並ぶ過去2番目の高値となった。落札したフルーツ坂野（金沢市）の坂野浩章社長（44）は「高松ぶどうは中元シーズンの需要も高い。地元客や観光客においしさをPRしたい」と話した。 　競りに先立ち、油野和一郎かほく市長がトップセールスし「大粒で甘みが強く、自信を持って出荷できる。ぜひ買い求めてほしい」と呼び掛けた。JA石川かほくの西川一郎組合長は高松ぶどうの魅力をアピールし、高松ぶどう生産組合の大田昇組合長は「地震にめげず、立派に育った。夏ばて防止に食べてほしい」と話した。