衆院選目前…立憲民主党が福井1区で西山理恵氏の擁立断念 県連が離党願を受理へ「あまりに不適切な行動」
立憲民主党福井県連は10月1日、衆院選福井1区の党公認候補で新人の西山理恵氏(48)=福井県勝山市=の擁立を断念する方針を固めた。週内にも幹事会を開き、西山氏が提出した離党願の受理を決定、党本部に上申する。 同日、県連幹部らによる選挙対策会議を非公開で開き、9月30日に西山氏が提出した離党願を受理する方針を確認した。 終了後、報道陣の取材に応じた県連の野田哲生幹事長は、党本部から慰留を求められたことを明らかにした上で「今回の西山氏の行動はあまりにも不適切。今まで一緒にやってきた人たちも、これ以上一緒にできないという厳しい意見が多かった」と述べた。 県連は昨年9月、新人でサロン兼民泊施設経営の西山氏の擁立を決め、党本部に上申し党公認候補に決していた。知名度浸透などを図ってきたが、今年9月30日になり、西山氏が「立民とは方向性に違いがある」として離党願を提出した。 福井1区を巡っては、自民党現職の稲田朋美氏が7選を目指しているほか、共産党福井県書記長の金元幸枝氏が出馬する。参政党も候補者擁立を検討している。 西山氏の後任を含めた今後の対応について、野田幹事長は「時間のない中で(新たに)擁立できるかどうかは不透明」とする一方、自民、共産以外の受け皿をつくりたい考えを強調。西山氏が無所属で出馬した場合の対応も含めて協議する考えを示した。