【MotoGP】「2024年はバニャイヤにとって最もタフなシーズンになる」”先輩”ドヴィツィオーゾ、マルケスとの対決も予想
元MotoGPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、現王者フランチェスコ・バニャイヤにとって2024年シーズンは更に厳しい戦いが待ち受けているだろうと語った。 【ギャラリー】ドヴィツィオーゾの引退レース(2022サンマリノGP) 2023年、MotoGPクラスのタイトル争いは最終戦までもつれ込んだ。ドゥカティファクトリーのバニャイヤは中盤戦まで優位を築いていたが、転倒をきっかけに、サテライトチームであるプラマックのホルヘ・マルティンが急接近。一時は91ポイントあったリードを削り、最終戦では14ポイント差を争った。 最後は安定感を示したバニャイヤが勝利し、MotoGPでドゥカティ初の2連覇を達成。2024年には3連覇を狙うことになった。 2024年シーズンは、マルティンが再びタイトル争いの大きなライバルになってくると目されているが、他にも注目されているタイトル候補がいる。 それはホンダを離れドゥカティ陣営のグレシーニへと移籍したマルク・マルケスだ。8度の王者であるマルケスは既に11月末のバレンシアテストでの初ライドからドゥカティのマシンで速さを見せており、移籍直後のシーズンに型落ちマシンながらもタイトル争いに加わってくるという見方が強くなりつつある。 そんなMotoGPの2024年シーズンについて、かつてドゥカティでランキング2位を3年連続で獲得した元MotoGPライダーのドヴィツィオーゾは、バニャイヤにとってこれまででも最も厳しい1年になるだろうと予想した。 「ペッコは今シーズンもタイトルを勝ち取る可能性がかなり高いと思う」 ドヴィツィオーゾはイタリアのGazzetta dello Sportにそう語った。 「ただ2024年は彼にとって最もタフな年になるだろうとも思っている。第一に、相対するライバルの存在が理由だ」 「2023年にドゥカティで走ってきて、より経験もあり競争力もあるライダー達がいる。そして更に、そこにマルク・マルケスが加わるんだ。僕らはみんな、彼が強さを発揮し、チャンピオンシップを争えると予想している」 「言うまでもなく、バニャイヤにとっては状況を複雑にさせるものだ。でも彼は成熟したところを示しているし、この種のチャレンジに対しても準備ができていると思う」 「昨年、彼は自分自身の力を上手く引き出すことに成功していたし、適切な解決策を見つける力があることを示していた。それこそ、最終戦もそうだ」 「こうした彼の能力は、彼の働き方やチームとの関係を強化する上で、かなりの強みだ。良くも悪くも、彼はドゥカティについて全てを知っている」
Lorenza DAdderio