ラグビー【2024年度戦力分析・帝京大学】妥協なき土台作りで限界に挑む。
[帝京大学(昨季大学選手権優勝/関東大学対抗戦A優勝)] 土台作りで妥協しない。大学選手権3連覇中の帝京大は、対抗戦中盤の秋まで肉体強化、走り込みを重視。チームの戦術、戦法を問う前に、個々が限界に挑む。 FL/NO8青木恵斗主将(4年)は語る。 「帝京大の強さの秘訣は一人ひとりが諦めなかったり、ハードワークしたりするところ」 一時候補入りした日本代表からの追加招集を辞退し、大学最終年に没頭。自身が加わらなかった代表活動へ6、7月に帯同したPR森山飛翔(2年)には「もともと器用でしたが走るコース、ボールへの嗅覚がよくなった」と感心する。切磋琢磨してきたFLグアイニ優人(4年)のまじめさ、勤勉さも心強いと話す。 新人ではLO坪根章晃、FL福田大和が台頭。LO/NO8カイサ・ダウナカマカマ(2年)もパンチ力がある。SO本橋尭也(2年)はセットプレーの軸であるLO本橋拓馬副将(4年)の弟で、ラン、パス、キックとも光り、今季は正司令塔に定着しそう。鋭く仕掛けるSH李錦寿副将(4年)、守備範囲の広いCTB上田倭士(2年)、空中戦に強いBKリーダーのWTB/FB小村真也(4年)といった、昨季もしくはそれ以前からの主力格とBKラインを彩る。 シーズン終盤を見据え、「グラウンドに立つメンバーが同じ画を見て動けるように」と青木。名手の集団を段階的に組織化する。 (文/向 風見也) ※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。 <夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ 8月18日 vs早大●14-38 8月21日 vs天理大○48-21 8月25日 vs明大○31-28