<ウクライナ現地写真報告>市民と退避シェルター 連日の防空警報、戦時下の日常 (写真17枚)
番組中の防空速報。右の地図はウクライナの各州ごとの警報で、どの州も赤の場合は全土に防空警戒警報が出ているということを意味する。自爆ドローン「シャヘド」などは、防空警報が出ていない状況でも着弾することもある。(2024年4月・オデーサ:撮影・玉本英子)
2022年7月、南部セルヒーウカでロシア軍の長距離対艦ミサイルミサルKh-22が炸裂した集合住宅。子どもを含む22人が死亡。壁面と部屋が吹き飛んでいる。(2022年7月・セルヒーウカ:撮影・玉本英子)
セルヒーウカで被害を受けた住民、ローマンさん。爆発時、愛犬を写真左奥の浴室で洗っていて、直撃を免れた。「壁を隔てていなかったらきっと死んでいただろう」。窓側の壁面が吹き飛び、部屋は壁が崩れていた。(2022年7月・セルヒーウカ:撮影・玉本英子)
中部ウマニで昨年4月にロシア軍の巡航ミサイル攻撃を受けた集合住宅。左側にあったフロアはすべて吹き飛び、上からすべて崩落。エレベーターは歪み、むき出しになっていた。子ども6人を含む住民23人が犠牲に。(2023年5月・ウマニ:撮影・玉本英子)
現場検証のレスキュー隊員と6階に上がる。隊員の先には部屋があったが、壁面が吹き飛び、床ごと崩落。玄関に通じる手前の通路側から見たところ。(2023年5月・ウマニ:撮影・玉本英子)
6階の部屋があった場所。この部屋の夫婦2人が亡くなった。壁を隔てた通路や階段口は残っていたものの、ミサイル炸裂時、火災が発生。ミサイル攻撃の現場では、爆発や崩落のほか、火災と煙もまた危険だ。(2023年5月・ウマニ:撮影・坂本卓)
防空警報が発令されると、スマホの防空アプリが表示される。1日に何度も鳴り、「警報慣れ」で避難しない市民も少なくない。(2024年4月・オデーサ:撮影・玉本英子)
海沿いの高層住宅に住むリサさん。建物の海側はミサイルが着弾する確率が高く、警報が鳴ると窓から壁を隔てたトイレに移動。警報が続く時は、トイレにマットレスを持ち込んで寝ることも。「心も体も疲弊していく」と話す。(2024年3月・オデーサ:撮影・玉本英子)