AI囲碁ロボット日本上陸 センスロボットが「囲碁の日」(1月5日)に発売
画像認識システムの中国最大手・商湯集団(センスタイム)の子会社で、人工知能(AI)搭載の家庭用ロボットを開発販売するセンスロボットは20日、AI囲碁ロボット「SenseRobot Go(ご)」を日本で発売すると発表した。「囲碁の日」の来年1月5日に合わせ、先行予約を開始する。価格は税込み16万5000円。 AI囲碁ロボットは、ミリ単位の精度で動く機械アームが実際の碁盤上に碁石を起き、人と対面形式で対局が楽しめる家庭用ロボット。カメラで碁石を確認し、AIが判断した位置に碁石を置いていく。強さは初心者からプロ向けまで24段階でレベルを設定することができ、自分にあったレベルで棋力を向上させることができる。 インターネットに接続しなくても対局でき、対局後には棋譜が生成され専用アプリで一手ごとに振り返ることも可能という。
20日には都内で報道陣にお披露目され、日本棋院常務理事でもある棋士の柳時熏さんがAI囲碁ロボットとの対局を体験。柳さんは「これまでもパソコン画面上でオンライン対局をやっていたが、むなしく感じることも多かった。対面形式なら楽しく囲碁が学べるようになる」と囲碁人口の広がりに期待を寄せた。 センスロボット・ジャパンのビジネス部門責任者、李成蹊さんは、「先行販売している中国では囲碁教室の子どもたちの人気を集めている。AIが音声で励ましてくれるので、囲碁の上達の近道にもなる」と話した。 日本での販売は、オセロと将棋の対局ロボットを開発した伊藤電機が総代理店として展開。碁会所や新宿高島屋で購入できるほか、アマゾンのネット通販でも取り扱う予定。
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