駅前のムクドリの大群…取材カメラもフンまみれになるほど そこに新対策『高周波で音のバリアを作る』高周波の発射装置「バードソニック」設置した日はどうなった
駅前に集まるムクドリの大群に対して、『高周波』で撃退しようという取り組みが行われています。 【写真を見る】JR加古川駅前のムクドリの大群…あたりはフンだらけで取材班のカメラもフンまみれに
空を黒く埋め尽くす黒い大群。兵庫県のJR加古川駅前の木にとまり、けたたましい鳴き声を響き渡らせるのはムクドリです。 (街の人)「耳にツーンってくるぐらい、騒音レベルですね。いないほうがそりゃあ快適ですよね」 ムクドリによる被害は騒音だけではありません。地面はあたり一面ムクドリのフンだらけです。 (街の人)「フンが困りますよね。下が汚くて」 (街の人)「フンとかもすごいですよね、歩道とか」
取材班のカメラにも5分ほどでフンがベットリ付いてしまいました。地元住民らによりますと、ムクドリが現れるようになったのは数年前からで、夕方になるとこの状態になるといいます。今年は特に数が多く、商店街の店主らは頭を抱えています。
そんな中、12月3日、商店街に1人の助っ人がやってきました。岡山理科大学の辻維周教授が持って来たのは、教授が共同開発したその名も「バードソニック」。高周波を発射する装置だといいます。
(辻維周教授)「高周波で音のバリアを作って、その中に動物・鳥を入れない」 自らが開発したこの装置を使って幾度も空港や線路などに寄ってくる鳥やシカなどの野生動物を撃退してきた辻教授。高知県でムクドリに使用した際は効果てきめんだったということです。スイッチを入れてみると、人も少々不快に感じる音がしますが、この高周波こそ動物が嫌がる音だといいます。果たして加古川のムクドリに効果はあるのでしょうか?
日が落ちて空も暗くなってきました。いつもとほぼ同じ時刻にムクドリが集まり始めました。徐々にその数が増えていきます。 (記者リポート)「午後5時です。遠くの空をムクドリが飛び始めました。いつもとまっている木の近くを飛んではいるんですが、まだとまってはいないようです」
空を旋回するムクドリ。高周波を嫌がって木にはとまらないのか…と、その時! (記者リポート)「うわ、一気に…ムクドリが一気に木にとまり始めました」 約500羽ほどのムクドリが木にとまりました。次第に鳴き声はバードソニックが出す音よりも大きくなっていきます。