「ショーヘーイ!」コールに神対応…現地ルポ・大谷翔平フィーバー「米国ファンが撮影」意外な素顔写真
連日テレビやネットで、顔を見ない日はないドジャースの大谷翔平(29)。ブームとなっているのは、日本だけではない。新天地ロサンゼルスでも大フィーバーが起きているのだ。現地の熱狂ぶりをルポする――。 「ショーヘーイ!」コールに驚きの反応…現地在住日本人が撮った大谷翔平「意外な素顔」写真 「エンゼルスの本拠地があるアナハイムから、ドジャースの本拠地ロサンゼルスは直線距離で45㎞ほどの近さです。しかしロサンゼルスにはアナハイムの10倍を超える380万人が住み、そこを本拠地とするドジャースはリーグ優勝21回を誇る人気チーム。昨年、MVPと本塁打を獲得した大谷選手がチームに加わったことで、街は早くもアナハイムをはるかに上回るフィーバーが起きています」(スポーツ紙担当記者) 大谷が参加した2月3日のドジャースファンフェスタは昨年まで参加無料。だが、今年は1人10ドル(約1500円)の有料制になった。それでもチケットを売り出すと3万5000枚が完売する人気ぶりだ。 「選手たちを一目見ようと大勢のファンが球場の外で待ち受けていました。何人ものセキュリティーに囲まれて大谷選手が登場すると、歓声とともに『ショーヘーイ!』というコールが沸き上がりました。他のスター選手よりも大きな歓声なんです。 大谷選手の背番号17のユニフォームを着たアメリカ人も多い。アリゾナで行われているキャンプにも、例年をはるかに超える大勢のファンが訪れ、いかに大谷選手の人気が高いかがわかりました」(ファンフェスタに参加したロサンゼルス市民) ◆950円が1万5000円に ファンフェスタでは司会者から「このファンの青一色の姿を見てどう思う?」と聞かれ、大谷が「(エンゼルスの)赤とは真逆なんで。ようやく(ドジャースに)来たなという感じです」と返答。「ショーヘーイ!」コールに手をあげて応える神対応もみせた(ファンが撮った関連画像参照)。 大谷がロサンゼルスのドジャースファンから人気を集めていることを物語る、こんなエピソードもある。 「日本語の勉強を始めたアメリカ人の子供がいて、その理由に大谷選手への興味を挙げるのです。今まで日本のアニメ人気から日本語を勉強する人はいましたが、こんなことは初めてです。私の高校生の息子は、地元野球チームでずっと大谷選手の背番号を付けていました。でも今年は奪い合いになり、アメリカ人の子供に取られてしまったんです」(現地在住の日本人) ドジャース戦の観戦チケットの人気もうなぎ上りだと話すのは、現地で旅行会社「ドリームズ・カム・ツアーズ」を営む今井一雄氏だ。 「ドジャース戦のチケットは年々値段が上がり続け、今年は大谷選手の加入でさらに高くなっています。30年ほど前は外野の一番安い席が6ドル(約950円)だっだんですが、今は100ドル(約1万5000円)超えの席も普通にあります」 ドジャーススタジアムの試合は、対戦カードや日によって料金が異なる。大谷の首振り人形が配られる4月16日のレッズ戦のチケットは一番安い席で121ドル(約1万8150円)するが、それでもすでに8割方埋まっている。再販サイトでは、この日の試合のバックネット裏の席を3500ドル(約52万5000円)以上で販売しているところもある。 今井氏が続ける。 「日本人が来ないような町の土産店でも、大谷選手のユニフォームや愛犬デコピンのTシャツが飛ぶように売れています。ロサンゼルスの日系ビジネスマンも大谷人気にあやかろうとして、ホテルから球場までの送迎バスの運行や、『大谷饅頭』の販売を考えているとか。歓迎ムード一色です。これで大谷選手が大活躍してロサンゼルスに大きな経済効果が生まれれば、『オオタニノミクス』と呼ばれるようになるかもしれません」 開幕前から、ロサンゼルスは大谷一色に染まっている。 取材・文:形山昌由(ジャーナリスト)
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