ビットコイン、7万ドル付近で利益確定売りも 「強気の姿勢」が根強い
ビットコイン(BTC)は、6月3日に7万ドルを突破した後に利益確定売りに押され、4日の朝には6万9000ドル付近まで下落した。主要トークンの価格動向はまちまちだった。 BTC価格は、市場におけるリスクへの賭けを反映し、アメリカ株式市場の動きに連動して動いた。また、一部のミーム銘柄やトークンは、著名な株式トレーダー、キース・ギル(Keith Gill)氏の復帰をきっかけに100%以上急騰した。 暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフィネックス(Bitfinex)は3日のレポートで、3月以降のビットコインの下落は長期保有者の売却による可能性が高いと述べた。しかし、ブロックチェーンデータによると、この傾向は停滞しており、投資家はBTCを蓄積している。 オンチェーン分析会社CryptoQuantは4日のレポートでCoinDeskに、ビットコインの長期保有の50%が「非アクティブ」であり、追跡されたウォレット間で保有量に変化や動きがないことを明らかにした。これは、長期的な確信の強さと考えられ、さらなる価格上昇を示唆している可能性がある。 そのため、ビットコインの継続的な成長に対する見通しは「強気」であり、シンガポールを拠点とするQCPキャピタルも取引活動の増加を指摘している。 「先週のマウント・ゴックス(Mt. Gox)やDMMのハッキングに関するネガティブなニュースにもかかわらず、市場は依然として強気だ。BTCはアジアで6万9000ドルを突破し、力強く上昇した」と QCP は3日深夜に述べた。「この強気相場は、市場がイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)が新たな需要を呼び込むのを待っているため、今後も続くだろうと思われる」。 「強気相場が持続しているもう一つの理由は、近い将来の現物ETFの追加承認を見込んで、投機筋が他の主要な暗号資産のロングポジションを増やしていることだ」と同社は述べている。 一方、イーサリアム(ETH)とドージコイン(DOGE)は小幅な下落を見せ、カルダノ(ADA)とソラナ(SOL)は3%上昇した。CoinDesk20指数(CD20)は時価総額の大きいトークンからステーブルコインを除外した広範なインデックスで、過去24時間で0.41%上昇している。 時価総額が10億ドル(約1550億円、1ドル=155円換算)を超えるその他の大型トークンでは、犬をテーマにしたフロキ(FLOKI)と合成ドル(synthetic dollar)プロジェクトのエセナのENAが10%以上上昇した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Sees Profit-Taking Around $70K Amid ‘Stubbornly Bullish’ Sentiment
CoinDesk Japan 編集部