ソニー、ボーズ、アップル、テクニクス、結局どれが買い? 2023年完全ワイヤレス四天王を振り返る
2023年の話題度トップモデル
ソニー「WF-1000XM5」(実勢価格:4万900円前後) 9月1日発売 四天王の筆頭とも言うべきモデルが、2年ぶりのソニー完全ワイヤレスイヤホンのハイエンド機種となる「WF-1000XM5」です。発表時点で市場推定価格4万2000円とこれまでにない高価格になり、さらに7月25日に発表してから一般発売は9月1日と待たされ、その間にさまざまなレビュアーやYouTuberの評価が飛び交うという、毀誉褒貶の激しいモデルでした。 諸手を挙げて好意的に受け入れられたのは、イヤホン本体の小型化。一方、評価の分かれるポイントは多数ありました。まず、ソニーが自称した“世界最高のノイキャン”の性能。他社よりも高額な市場推定価格4万2000円という値付け。大ヒットとなった前作の後継となるソニーのハイエンド完全ワイヤレスイヤホン。最高音質への期待が高すぎたのかもしれません。 僕の評価としては、音質は臨場感と空間の広さはソニーらしい実力を発揮しているし、全ての面で最高ではないがトップグループという総合力に優れたモデル。発売から約3カ月の間に、セールもあってライバル機種との価格差も縮まり購入しやすくなったところもポイントですね。
やっぱり定番はアップル
Apple「AirPods Pro(第2世代)」(USB-C版/実勢価格:3万9800円前後) 9月23日発売 アップルは9月23日にiPhone 15シリーズの発売とタイミングを合わせてアップル「AirPods Pro(第2世代)」(USB-C版)を発売。2022年9月発売のLightning端子をUSB-Cに置き換えたモデルです。ただ発表に際して“「Apple Vision Pro」との組み合わせで20bit/48kHzのロスレス再生を実現”とも発表。それでは中身も別モノなのでは…? と思いきや、音質もノイキャン性能もLightning版と同じモデルです。 新鮮味はなくても、アクティブノイズキャンセルの強力さ、外音取り込みの自然さは優秀。iOS 17の更新時には“適応型オーディオ”も利用可能になりました。アップル純正“H2”チップ搭載で、iPhoneに近づけるだけでペアリングできる使い勝手も便利。USB-C版になったおかげという訳でもないですが、2023年発売の大ヒットモデルとしてアップル「AirPods Pro(第2世代)」は外せません。