“昭和の香り”漂う剛腕、最下位西武が渇望する大砲候補…プロOB捕手注目の新人5選手
4球団競合の中日1位・金丸は完成度が高い「いい防御率を残すのでは」
ドラフトで4球団競合の末に中日が1位指名した最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(関大)も、1年目から先発ローテの一角を担う力を持っている。前出の「日本vs欧州代表」では、こちらも大学生ながら先発し2回4奪三振パーフェクトの快投を演じた。「完成度が高い。勝ち負けは打線との兼ね合い次第なので予想できませんが、怪我さえしなければ、かなりいい防御率を残すのではないか」。 野手で「名前を挙げないわけにはいかない」と言うのが、最多の5球団から1位入札され、抽選の結果楽天入りした宗山塁内野手(明大)だ。20年に1人の逸材ともいわれ、既にプロレベルの遊撃守備に加え、俊足好打、おまけにイケメン。野口氏も「守備は間違いない。スター性があって、夢を見させてくれそうな選手です」と太鼓判を押す。 チーム事情にピタリ当てはまりそうなのが、西武2位の渡部聖弥外野手(大商大)。同姓の渡部健人内野手から背番号「8」を譲り受ける形になった。野口氏は「長打力はピカイチ。2025年もそうですが、2、3年目へ向けて楽しみが広がるタイプ。近い将来、主軸を担えそうな選手です」と目を細める。 西武は近年のFAで、浅村栄斗内野手(楽天)、森友哉捕手(オリックス)、山川穂高内野手(ソフトバンク)らが次々と抜けた。源田壮亮内野手や外崎修汰内野手のように、いぶし銀の脇役タイプはいるが、主軸を担えそうな野手が極めて少ない。そういう意味で、渡部聖はうってつけと言えるかもしれない。 楽しみなのは新人王争いだけではない。一気にスターダムにのし上がる可能性を秘めた素材がめじろ押しだ。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki