大災害で西武線が運転見合わせに…所沢駅、帰宅困難者への対応強化 スマホ充電ポートの設置やトイレ開放 駅を1次避難所として活用、西武鉄道と所沢市の施策のモデル駅に
西武鉄道と埼玉県の所沢市は1月から、所沢駅で災害発生時のトイレの開放や飲料水の提供、スマートフォン充電ポートの設置など、帰宅困難者向けの対応強化を始めた。4月から小竹向原駅を除く西武鉄道全駅で運用する予定の施策「駅まちレジリエンス」に先行し、モデル駅として対応を検証するという。 大型商業施設「エミテラス所沢」がグランドオープン 「都心よりゆっくり回れる」「何度も来る」【写真2枚】
大規模災害では交通網が寸断され、多くの帰宅困難者で混雑が発生する可能性があることから、1次避難所として駅を活用し、二次災害を防ぐことが狙い。施策では、災害により西武鉄道全線で運転を見合わせた場合、駅ごとに三つの区分によるサービスを提供する。 所沢駅を含む91駅ではトイレを開放し、避難所を示した駅周辺の地図を掲示する。うち47駅では飲料水や駅構内のコンビニエンスストアの一部商品の提供、スマートフォンの充電ポートの設置などの立ち寄りサービスを実施。さらにうち23駅では、駅内で一時的に待機できるスペースを提供する。軽食や防寒アルミシートなどの備蓄品を配布し、半日ほどとどまれる環境を用意するという。 所沢駅でサービス運用の検証を行い、4月から91駅での実施を目指す。所沢市と連携した訓練なども行う予定。 西武鉄道はホームページで災害対応の詳細を公開し、災害発生時は乗務員や駅係員の指示に従うよう呼びかけている。