近藤さん(松本蟻ケ崎高)、幅跳びで大会新 北信越高校新人戦・男子 長野県松本市
松本蟻ケ崎高校(長野県松本市)陸上部2年の近藤孝太さん(16)が、10月26日に福井県で行われた北信越高校新人大会の男子走り幅跳びで自己ベストを9センチ上回る7メートル45をマークし、大会新記録で優勝した。今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の優勝記録7メートル44(追い風参考)を上回る好記録だ。高校陸上の集大成となる来年、インターハイでの表彰台を射程圏内に捉えた。 北信越大会は1回目で7メートル31を記録、5回目で7メートル33に伸ばし、最後の6回目で大会新を打ち立てた。「踏み切った瞬間、助走のスピードのまま前に進む感覚があった」と振り返る。 近藤さんの武器は「分析した動きを体に落とし込む力」(三代澤芳男監督)。予選敗退だった今夏のインターハイで同世代の上位選手と自分の助走の違いに気付き、動画を何度も見て分析した。「スタートから10割の力を注いでいた助走を、序盤は8割、中盤から速度を上げ、踏み切りに10割を持ってくるようにした」。助走の意識を変えてから急速に記録が伸びた。 手応えをつかみ、北信越新人大会直前のJOCジュニアオリンピックカップ第18回U―18で準優勝。右肩上がりに記録を伸ばし続けている。近藤さんは「県高校記録の7メートル61を超えたい」と闘志を燃やし、全国の頂点を目指す。
市民タイムス