一票に込められた有権者の思い、政治不信、生活安定、平和…衆院選東京
ウクライナ侵略や中東情勢など世相も反映する。武蔵野市で、子供を連れていた女性会社員(35)は、「外交政策での現状維持を望んでいる。ウクライナ問題、中東、東アジアなど世界情勢が不安定な中で、平和で安定した世の中を望んでおり、現状の安定した外交の維持を実現してくれそうな人を選んだ」と話した。
世田谷区の70代の会社役員の男性は、外交・安全保障が投票先を決める際の判断材料になったと明かし、「日本の未来を託すことができる候補者を選んだ」と語った。
■初めての投票
若い有権者も足を運んだ。墨田区の高校3年の男性(18)は初投票。「投票に行かない世代といわれるが、そうではないと示したい」と投票所に足を運び、政治の安定を求めて票を投じた。江東区の会社員、山本真斗さん(24)は、選挙権を得てから初の投票。「職場でも選挙のことが話題になり、今回は行こうという気になった」と話し「SNSなどでの情報発信を参考に、私たちの手取りを増やしてくれそうな政策を掲げている候補者に一票を入れた」と続けた。
豊島区の女子大学生(20)は、「変化がなければ意味がない。女性政治家の数や割合など、党の考え方を大事にして入れた」。目黒区の医学部に通う男子大学生(24)は、「医療界の問題に対して政策を打ち出してほしい」と話した。(取材班)