ストリートバスケの醍醐味味わう 全国大会懸け龍郷町で決勝T 照明や音響で演出
3人制ストリートバスケットボールリーグ「SOMECITY(サムシティ)」の全国大会出場権を懸けた決勝トーナメントが11日、鹿児島県奄美大島の龍郷町りゅうゆう館であった。島内外の一般4チームが出場。照明や音響で〝街の臨場感〟が演出された会場では、観客約270人が圧巻のプレーやストリートバスケの醍醐味(だいごみ)を楽しんだ。 主管はSOMECITYAMAMI実行委員会。2015年、同委員長でオーガナイザーの森永隆一郎さん(51)が「バスケットボールを『究極に遊ぶ』ことの先にある、追求されたスキルや楽しさを、島の子どもたちにも伝えたい」と、奄美大島でトーナメント戦を開催したのが始まり。 今季の予選は1月に行われ、上位4チームを選出。準決勝は5分2ラウンドの計10分、ファイナルは4分3ラウンドの計12分で競った。 決勝は、奄美市のチームで昨年の覇者B.I.Aと、鹿屋市を拠点とするKagoshima-BLAXの対戦。Kagoshima-BLAXが22―12でB.I.Aを破った。 後半、猛追を見せるも敗れた昨年の覇者、B.I.Aキャプテンの小原匡博さん(41)は「競技とは違うボディーコンタクトを経験できたことは収穫であり、好敵手との真剣勝負を島の子どもたちに見せられたことでも、意義ある戦いだった」と話した。 決勝を制したKagoshima-BLAXは、3月に川崎市で開かれる「日本一」の頂上決戦に県代表として挑む。 全国大会の切符を手にし、M.I.P(最も印象に残った選手)にも輝いたBLAXの中元聡師さん(22)は「金久中出身で、自分にとっては凱旋(がいせん)試合。奄美の選手と心から楽しくプレーができ、このモチベーションを保ちつつ、全国の舞台に臨みたい」と意気込んだ。 エキシビションゲームやブレイクダンスなども披露され、来場者らはストリートバスケの本場の臨場感を楽しんだ。