家で作る「カレーの材料費」っていくらですか? ママ友が「カレーを作っても節約にならない」と言いますが、わが家は具材を使い切れるし安上がりだと思うのですが。
スタンダードなカレーの材料は、肉とルー以外は時期によって値段が変動する材料を使っています。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説 そのため、生鮮食品などの値上げを加味したうえで、食卓への影響度を表す「カレーライス物価指数」も定期的に調査されています。 また、カレーはさまざまな材料を使って作る方法があるので、一概に「カレーを作る費用はいくら」と決められません。しかし、カレーライス物価指数を見れば費用の目安も分かるでしょう。 そこで本記事では、カレーライス物価指数の概要やカレーライスを作る費用をおさえる方法を紹介します。
カレーライス物価指数は上昇傾向
株式会社帝国データバンクでは、生鮮食品などの値上げを加味したうえで、食卓への影響度を表す「カレーライス物価指数」を定期的に調査・発表しています。 カレーライスを作るのに使う材料費や光熱費は高騰し続けており、2024年7月の調査によると、2020年平均を100として算出した指数は124.8と、前月6月の過去最高記録をさらに更新しました。なお、具体的な数字は342円で、2023年7月の298円に比べると44円の大幅上昇を記録しました。 ■野菜やルーだけでなく米も値上がりしている カレーライス物価指数が高騰している原因としては、野菜の価格上昇や円安による輸入肉の価格上昇に加えて、お米の急激な値上がりが挙げられます。 カレーライス物価指数が大幅上昇しているということは、生鮮食品の価格が全体的に上昇しているともいえるでしょう。この結果からも、家計における食費の負担が重くなっていることが分かります。
食費を安くおさえるコツはある?
9月半ばを過ぎて新米が出回るようになりましたが、昨年より5キログラムあたりで1000円以上平均価格が高くなっています。 また、9月は1300品目以上の食品が値上げされ、10月も2900品目あまりの値上げが報道されています。食品の値上げによって、家計のやりくりに苦労している方も多くいることでしょう。そこで本項では、食費を少しでも安くするためのコツを紹介します。 ■生鮮食品は旬の食材を使う 生鮮食品には「旬」があります。旬を迎えた生鮮食品は値段も安くなる傾向があります。特に、豊作の年は値段が安くなるため、積極的に旬のものを使いましょう。 野菜類を安くそろえられれば、料理のかさが増してお肉類が少なくても、満足できる料理が作れます。また、魚も旬のものは安くなる傾向があるため、旬に合わせた魚を使うようにしましょう。 ■食費と時間に余裕があるならまとめ買いをする 食費と時間に余裕があるなら、カレールーや調味料、パスタなど日持ちがするものはまとめ買いをすると食費をおさえられます。 近年は、スーパー以外にもドラッグストアやディスカウントストアなどで、安く食品が販売されています。量が多くても小分けして使えば、トータルで費用をおさえられるでしょう。 ただし、お米はしっかりと温度管理しないと味が落ちていきます。遅くとも1ヶ月以内に使い切れる量を購入したほうが、最後までおいしく食べられます。
カレーライスの材料費は高騰中なため安くおさえる工夫が必要
株式会社帝国データバンクのカレーライス物価指数を見ると、生鮮食品の価格は2023年から上昇を続けています。今後も急に下降する可能性は少なく、家計における食費の負担は増え続ける可能性が高いでしょう。 カレーライスの材料費用も高騰しており、現在は「食費節約のためにカレーライス」とはいかないかもしれません。カレーライスを少しでも安く作るためには、旬の食材を使い、安いときにルーや調味料をまとめ買いするなど工夫が必要です。 出典 株式会社帝国データバンク 「カレーライス物価指数」調査(2024年7月) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部