自身初のスタイルブックを発売した新日本プロレス所属のプロレスラー、エル・デスペラード選手にインタビュー。プロレスラーとして肉体を作る上で意識していることや、4日に控える同期の高橋ヒロム選手とのタイトルマッチへの思いを伺いました。 【画像】エル・デスペラード、お笑い怪獣・明石家さんまさんとの"対戦”は「緊張して記憶がない」

『Despelibro』　発行／発売：リットーミュージック

デスペラード選手は、身長、体重、出身地など、すべてが謎に包まれた正体不明のマスクマンで、これまで新日本プロレスでは、IWGPジュニアヘビー級王座や、IWGP Jr. ヘビータッグ王座などのタイトルを獲得。オーソドックスなレスリングから壮絶なデスマッチまで幅広く団体の垣根を越えて活動し、多くのファンから支持されています。

■初スタイルブックには全身のパーツごとのグラビアも

スタイルブックで肉体美を披露したエル・デスペラード選手

デスペラード選手の初めてのスタイルブック『Despelibro』（12月18日発売）では、休日をイメージした私服姿や全身のパーツごとに撮影されたグラビア、さらに、漫画・アニメ・ゲーム・音楽などカルチャー好きなデスペラード選手による“推し作品”の紹介など、ミステリアスなデスペラード選手をより深く知ることができる一冊となっています。 ――ビジュアルブックにはパーツごとに撮影されたグラビアも掲載されましたが、ご覧になっていかがですか？ 恥ずかしいしかないですよね。パーツで分けられる。なんですかね、枝肉みたいな状態で映される。声優さんでいうと（ビジュアルブックの）『My Girl』とか平気で買ってますけど、パーツで映されたら僕は読めないですからね（笑）

■固定観念からの脱却「振る舞いは結構簡単に変えられる」

リング上で大きくお辞儀をするエル・デスペラード選手　（C）新日本プロレス

最近では、デスペラード選手のリング上の所作や振る舞いから醸し出される“色気”や“セクシーさ”に、魅了される女性ファンも増えているといいます。 ――スタイルブックでは、所作や振る舞いについても書かれていましたが、今のスタイルにはどうやってたどり着いたのでしょうか？ 僕はこれまで、こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないという固定観念の中でずっともがいていたので、それを一回脱却したい。けど、どうしたらいいかわからない。やっぱり怖さがあったんですよね。僕が使っている技というのは実はそんなに増えてないし、そんなに変わってない。なんなら減っているくらいなので。でも、振る舞いは結構簡単に変えられるんですよね。 例えば僕が入場してリング上で大きくお辞儀をするシーンで、手の広げ方一個とっても、これは僕が勝手に受け取った側として“これはバレエからのインスピレーションです”って言ってるだけで、別にバレエの人はそれを意識してないかもしれないですけど、例えば手を“パッとあげる”のと、“肘からあがって広がる”というだけでも印象って変わるじゃないですか。その小さいことの積み重ねがなにか人の目をひく。この人はなにか違うって思わせる。たったそれだけの差だと思うんですよね。それがキャラクターだと思っていて。それをやっぱり、バレエだったり映画だったり、僕は声優さんというものが大好きなので、大塚明夫さんのしゃべり方だったり。かなり影響を受けていますよね。