35歳になった“ガテン系モデル”の現在地「芸能活動が厳しい時期もダンプの仕事に救われた」
ダンプ運転手は“天職”
古澤さんにとって、華やかな芸能の仕事は「陽」、ダンプ運転手の仕事は「陰」。 どちらの仕事もなくてはならないもので、同時にふたつの人生を歩んでいる感覚だという。 「もちろん、ダンプ運転手の仕事で辛いこともあります。起床は朝3時半。長時間の運転による腰の疲労。夜遅くまでのクラブ遊びや飲み会に参加できないなど、仕事の都合でどうしても大変に思う場面も、全くないわけではありません。それでも、私にとってダンプ運転手は“天職”だと思っています」
初めての青春を経験できたバチェラー出演
2019年には「バチェラー・ジャパン」シーズン3に出演。 恋愛リアリティ番組で「本気の恋」 と向き合った古澤さんにとって、ある種“初めての青春”だったと語る。 「ダンプカーで登場するシーンを見て、女性のファンが増えたのはすごく嬉しかったですね。ただ、自分は田舎娘だったので、周囲の参加者が身にまとうブランドも見分けがつかなかったんですよ(笑)。 やはりガテン系の仕事は男性が多く、限られた世界にずっといたからこそ、バチェラーならではの雰囲気に戸惑う部分もあり、苦戦してしまったなと思っています」 そして、コロナ禍では新たにTikTok(@mikufurusawa)を開設。 ダンプ運転手としての素顔を投稿し、今ではフォロワー約29万人を誇るガテン系女子TikTokクリエイターまで成長した。 「会社の求人募集をするために始めたTikTokが、思いのほかバズったんですよ。ダンプ運転手の採用にも成功し、微力ながら会社に貢献できて良かった。うちの会社は平均年齢が60歳くらいで、ずっと同じ従業員の方が働いているので、もっと若い人に入ってきてもらいたいなと思っています」
“ガテン系女子”として作業着のプロデュースをしてみたい
今後の展望についてはダンプ運転手を続けつつ、「作業着のプロデュース」と「恋愛リアリティ番組への再出演」を目標に掲げる。 「ガテン系の仕事に興味を持つ女性も増えて、私のSNSにも『子持ちやシングルマザーでもできますか?』という相談をもらいますね。ダンプ運転手は力仕事ではなく、残土や土砂を作業現場まで運ぶシンプルな内容なので、コツコツやるのが好きなタイプには向いていると思います。 また、朝は早いですが、帰宅も早いので子持ちのママでも働ける。これからも、自分の活動を通して、ダンプ運転手の魅力を伝えていきたいですね」 <取材・文/古田島大介、撮影/藤井厚年> 【古田島大介】 1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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