オリックス・太田椋に生まれた打席での変化「余裕が出てきたのが大きい」 伸びしろしかない若きオリ戦士
【球界ここだけの話】絶賛売り出し中の若武者が、好調のオリックス打線を支えている。太田椋内野手(23)の勢いが止まらない。チーム2位の22打点を稼ぎ、打率は規定打席未到達ながら・303(成績はすべて6月15日時点)と目覚ましい活躍を見せている。 「いい感じで打てているんじゃないかな」 そう手応えをにじませながら明かした昨年からの変化は、精神面でのゆとりだ。「やっぱり余裕が出てきたというのが一番大きい」。昨季は先発に定着しかけたタイミングで、けがで2度も戦線離脱を余儀なくされ、18試合の出場にとどまった。これまでは限られた出場機会で結果を残さないといけないというプレッシャーなどから「焦りがあった」という。 そんな悔しい経験をした昨年から飛躍を期して迎えた6年目の今季は、1軍再昇格した5月17日からスタメンに定着。5月30日の広島戦(マツダ)からは出場14試合連続で3番に座り、存在感を放っている。すでに昨季を上回る39試合に出場し、6月5日のDeNA戦(横浜)では決勝弾を放った。結果を残せていることが自信につながり、精神面でもプラスに働いている。 「ある程度、成績もついてきて。成功体験じゃないですけど、そういうところが増えてきているのが要因かな」と自己分析。これまでになかった打席での余裕が生まれた。 「去年はけがもあって、フルシーズンでやったことがないので。正直、未知の部分があるので、この先どうなるかも正直分からないけど、これをなるべく続けられるように」 1軍でつかんだチャンスは必ずモノにする。伸びしろしかない若きオリ戦士が、リーグ戦再開後の台風の目となりそうだ。(織原祥平)