【hitomi】48歳、私が選んだ今とこれから。「突っ走って失敗した20代が私には必要だった」
hitomiさん48歳 「自分の選択に納得できていれば、どんな逆境も乗り越えられる」
等身大の歌詞で多くの人の心に寄り添うシンガーソングライターのhitomiさんにインタビュー。CDデビューの夢を叶えた18歳から現在に至るまで変わることなく輝きを放ち続ける秘訣には、どんな時も挑戦を恐れず、心の声に正直に歩んできた時間がありました。 【hitomi】2001年non-no表紙など。20代の頃の写真まとめ
「自分の人生を生きる」と信じて、夢に向かって一直線だった10代
「嘘のない世界をつくるためのメッセージを届けられる人になりたい」。小学生になるかならないかの頃、そんな想いが芽生え始めた私にとっての手段が“歌うこと”でした。その夢を叶えるために履歴書を送った先のひとつが、ディスコで開催されたコンテスト。ただ、コンテストの対象年齢は18歳以上だったので、まだ16歳だった私は参加できなくて。そこで退けられた履歴書がたまたまプロデュース業をしたいと考えられていた小室哲哉さんの目にとまって、ある日突然、運営の方を通して「コンテストには出られないけど小室さんがビデオレターを送ってほしいそうです」という連絡をいただきました。当時の音楽シーンはバンド全盛期で、私が好きだったジャンルもロック。でも、とりあえず歌うことができれば、導入部分は何だっていいだろうと(笑)。そんな気持ちで、思い切ってこの世界に飛び込みました。 行動力は、昔からあるほうだったと思います。しかも、私が10代や20代だった時代は、よしとされるのが根性論だったんですよね。何事も「お前の根性、見せてみろ!」みたいな(笑)。その考え方が今の若い人たちに通用するかはわからないけど、やりたいことに向かって突き進むには「自分の人生を生きる」って思うことが大切なんじゃないかな。他人に動かされるんじゃなくて、自分が自分の選択に納得すること。15歳になった娘を見ていても、「これは自らすすんでやるんだね」っていうことと「これはやる気がないんだな」っていうことの差が本当にハッキリしているんです。人間の行動力は周りがとやかく言ったところで変えられないから、親は子供を見守るしかないんだなって、日々思わされています(笑)。