イーロン・マスク、トランスジェンダーの我が子について語る「息子は意識高い系ウィルスに殺された」
「スペースX」や「テスラ」のCEOであり、物議を醸す発言も多いイーロン・マスク。プライベートでは11人の子どものいる子だくさんパパとしても知られているが、上の5人は元妻のジャスティン・ウィルソンとの間にもうけた子どもたちである。その中にトランスジェンダーで今は法的にも女性として暮らしているヴィヴィアンがいる。
最近ウェブサイト「デイリーワイヤー」で心理学者のジョーダン・ピーターソン博士からインタビューを受けたマスク。ヴィヴィアンについて聞かれると「私は騙されてザビエルの書類にサインさせられたようなものだ」とコメント。ヴィヴィアンを男性だったときの名前で呼びつつ、トランジションに必要な書類にサインしたときのことを語った。「何が起きているのか理解する前にサインさせられた。コロナも進行中だったので混乱していたし、トランジションしなければザビエルは自殺するかもしれないと言われた」。
さらにマスクはピーターソン博士に対して子どものトランジションを認めるという考え方は「信じられないほど邪悪なこと」だとも。ピーターソン博士がヴィヴィアンが医学的介入を必要としていたという臨床的な根拠はないとコメントすると、マスクは「これを推進してきた人たちは刑務所に行くべきだという意見に私も賛成している」と返答。自分が「子どもを失った」のも同然だと語り「私は騙された」と繰り返した。
マスクはインタビューでずっと、ザビエルというヴィヴィアンの過去の名前を使い続けた。このように名前を変更したトランスやノンバイナリーの人たちに対して、変更前の名前を本人の同意なく使うことをデッドネーミングという。マスク曰く「デッドネーミングと呼ばれるのには理由がある。それは私の息子は死んだ(デッド)からだ。私の息子ザビエルは死んだ。意識高い系ウィルスに殺されたんだ」。
ヴィヴィアンは2022年にカリフォルニア州の裁判所に名前の変更を申し立て、認められている。彼女は名だけでなく姓も母親のウィルソンに変えたいと申請。「いかなる形であれ生物学上の父とは一緒に住んでいないし、いかなる形でも関わりたくない」と主張していた。ヴィヴィアンは今回のマスクの発言に反応していないが、LGBTQsコミュニティからは反発の声も上がっている。