９回、二塁ゴロに倒れる佐藤輝（撮影・山口登）

　「ウエスタン、中日６－１阪神」（１７日、ナゴヤ球場） 　２軍であっても、阪神・佐藤輝明内野手（２５）の一挙手一投足には注目が集まる。「４番・三塁」で降格後初出場。スタメン発表では大歓声を浴び、打席ではアカペラでの応援歌合唱もあった。「しっかり振れたので良かったです」。快音こそ響かなかったが、リスタートを切った。 【写真】丁寧に犠打を処理する佐藤輝 　初回１死一、二塁ではメヒアの直球が右肘に直撃し、死球で出塁。その後の３打席は一ゴロと二つの二ゴロに倒れた。「いい当たりを打ちたいですね」。打撃練習では柵越えもあったが、試合で打球が上がることはなかった。 　守備機会は１度だけ。犠打の処理に低く腰を落とし、丁寧に一塁へ送球した。和田２軍監督は「結果は出なかったけど、最後まで気持ちを抜かないでやってる」と評価。佐藤輝も言葉数は少なかったが「しっかり切り替えて、頑張っています」と意欲はのぞかせた。 　昨季もナゴヤ球場が２軍降格後初出場の場所だった。「サトテル、はよ１軍戻ってこいよ！」とスタンドからは期待の声が飛ぶ。「やることは変わらない。しっかり練習して、試合に出て頑張りたい」。最短１０日での昇格へ。前を向き、必死に取り組んでいく。