NOBU、決意の再出発「ここからもっと」 1年超ぶり東京ワンマンで誓う…客席は笑顔と涙
最新曲に定番曲、未発表曲まで盛りだくさんの一夜
シンガー・ソングライターのNOBUが15日、東京・原宿RUIDOでワンマンライブを行った。東京でのワンマンは実に1年以上ぶり。集まったオーディエンスへの感謝を込め、全16曲を熱唱した。 【写真】出会った瞬間から結婚を決意…NOBUと妻の“2ショット” 11月20日に発売した新アルバム『人となる。』を引っ提げての今回のライブ。1年超ぶりとなった東京でのワンマンは、同アルバムでも1曲目に据えられた『希望の歌』で幕を開けた。その後、アルバムの流れを踏襲し、『可能性』『Lady』と新曲たちを続けていった。 「1年以上ぶりの東京ワンマンにようこそ!」と客をあおり、「俺からしたらジャンルなんて関係ねぇ」とヒップホップにレゲエ、ポップスとジャンルレスに楽曲を届けるNOBUらしいMCで盛り上げた。そのままの流れでアカペララップを披露しながら、アップテンポなナンバー『音楽バカ』へとつなげた。 続くMCでは、「アルバムに入れたいって言ったら、却下された歌を歌います」とまさかの裏話。「スタッフから『11月発売で祭はないんじゃない?』と言われました(笑)」と“オチ”をつけ、未発表の新曲『MATSURI』を熱唱した。NOBUの「わっしょい、わっしょい」に合わせた「わっしょい、わっしょい」のコール&レスポンスで熱気は最高潮に達した。
その後は、一転してラブソングを立て続けに披露。今作は新たなレーベルに所属しての“リスタート”の1枚。ここ数年は1人でアルバムづくりをしてきたが、今回は周囲のアドバイスも取り入れたことで、NOBUとして、これまであまり歌ってこなかったラブソングを制作したことを明かした。真っすぐな純愛を表現した『Ichizu(クリスマスVer.)』、遠距離恋愛の恋心を詰め込んだ『会いたくて』ではアコギを手に弾き語りでしっとりと歌い上げた。 NOBUの楽曲には、家族への思いが詰め込まれたメッセージ性の強いものが数多くある。『泣かないで』は亡くなった祖父への思いが込められた楽曲だ。歌唱前に祖父との大切な思い出を語り、楽曲を歌い上げると、その真っすぐな家族愛に、客席では涙を流しながら聞き入るファンの姿も見られた。そして、歌い終わりには「じいちゃんへ」とささやき、天国の祖父へと捧げた。 転換の時間も観客が楽しめる空間が用意されていた。10年以上もパートナーとして同じステージに立ち続けてきた、DJ Chin-NenがNOBUにゆかりあるアーティストたちの楽曲をDJプレイ。フロアも手を上げ、体を揺らしながら音を楽しんだ。