NOBU、決意の再出発「ここからもっと」 1年超ぶり東京ワンマンで誓う…客席は笑顔と涙
後半戦は『ALL DAY ALL NIGHT』『アガッテコウゼ』とハイテンションなナンバーから幕を開けた。フロアが熱気に包まれる中、NOBUの代名詞ともいえる人気曲『いま、太陽に向かって咲く花』を披露。ファンも大合唱でNOBUの歌声に応えた。 今作はNOBUが結婚・子どもの誕生の経験を経て制作された1枚。新たな家族となった妻との出会いやプロポーズ話、子どもの誕生にまつわる思い出などを語った。そして、実際にプロポーズするためにレコーディングしたという『Pp』、妊娠中の妻へ応援歌として捧げた『母となる』の2曲を続けた。 本編最後は父親に宛てた楽曲『たのしみなさい。』だ。2022年にリリースされた楽曲だが、セットリストに欠かさず入れているというNOBUにとっても大切な1曲。家族への真っすぐな愛を凝縮した歌詞を感謝を込めながら届けた。 NOBUがステージ裏に戻ると、フロアからは「アンコール」の声が飛び交った。再びステージ上にNOBUが戻ってくると、観客からは、ひまわりの花のプレゼントがされるというサプライズも。NOBUは「今日のライブはまさに再スタートで、まだ出発したばかりです」と心境を吐露し、「ここからもっともっと広がっていきたいと思います」と決意表明してみせた。そして、来年4~5月で4都市を回るツアーを発表。ツアーファイナルとなる東京の会場は渋谷WWWであることも明かされた。 この日最後の楽曲は、今アルバムのリード曲でもある『人となる』。集まったファンへの感謝を込めながら、丁寧に力強く歌い上げ、再出発となる一夜を締めくくった。 確かな歌唱力と長年培ってきたパフォーマンス力で見るものを惹きつけたこの日のステージ。子どもからお母さん世代まで老若男女の幅広い観客が、NOBUの心地よい歌声と真っすぐなメッセージを全身で浴びていた。時折、涙するファンの姿も見られたが、NOBUの楽曲たちが心にスッと染み渡るからこそだろう。さまざまな苦難を経験してきたNOBUにとって、決意のリスタート。これからどういった輝きを放っていくのか、今後の活躍に注目だ。
◯NOBU ONEMAN LIVE2024「人となる」in Tokyoセットリスト 1.『希望の歌』 2.『可能性』 3.『Lady』 4.『Don’t Stop The Party』 5.『音楽バカ』 6.『MATSURI』 7.『Ichizu』 8.『会いたくて』 9.『泣かないで』 10.『ALL DAY ALL NIGHT』 11.『アガッテコウゼ』 12.『いま、太陽に向かって咲く花』 13.『Pp』 14.『母となる』 15.『たのしみなさい。』 <アンコール> 16.『人となる』
中村彰洋