ゼレンスキー氏、「力による平和」への回帰必要 欧州各国に呼びかけ
[ブダペスト 7日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、欧州各国の指導者に対し、ロシアの脅威に対抗するため「力による平和」のアプローチを採用するよう呼びかけた。 前日6日に米大統領選で勝利を宣言したトランプ前大統領は、ロシアとの戦争におけるウクライナへの軍事的・財政的支援の規模を批判しており、今後の米国の政策に不確実性をもたらすとみられる。 ゼレンスキー氏は、トランプ氏の「国際情勢における『力による平和』のアプローチ」を称賛しており、7日にブダペストで行われた欧州政治共同体(EPC)首脳会議での演説でも、「『力による平和』という概念は、その現実性と有効性を幾度となく証明してきた。今、それが再び必要とされている」と表明。 国連のグテレス事務総長が10月のロシア訪問時にプーチン大統領と抱擁を交わす親密な様子を見せたことに言及し、「会談での支援だけでなく、十分な武器が必要だ。プーチン大統領と抱擁を交わすだけでは何の役にも立たない」と述べた。